BORN SECURITY YESTERDAY

作者 柳森 乙樹

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Good!

男と女。似て非なる両者の性質、それぞれの愛の捉え方の違い方がコンパクトかつ大胆に描かれています。
そこにAIも含めて、まさに三者三様の呈をなす訳です。合理的さこそ愛だと信じて疑わぬ男。気ままな暮らしの形が愛である女。そして、両者が諍いを起こさないようそこはかとなくサポートに奔走するAI。
ただし、AIは愛を理解していなくあくまで使命だと認識しております。男女からしてみればAIのポジションはまさにデウスエクスマキナ(機械仕掛けの神)といったところでしょうか。
気軽に読めて、大きな満足感をもたらしてくれるそんなサイバー小説でした!

★★★ Excellent!!!

タイトルから考えると、人の形をした人工知能と恋愛をするのかな。
と思っていましたが、読んでみると、危なっかしいカップルの間を取り持つ人工知能のお話となっていました。
その、人工知能アイの表現の仕方が秀逸で、読んでいる僕もとても優しい気持ちになりました。
この、穏やかな感じの文章、好きです。

★★★ Excellent!!!

AIの研究を少しやっていたことがあります。

題名から早速惹かれました。まだ1話しか読んでいませんが、素晴らしい以外何も出てきません。尊敬の域です。

正直、万人に通用すると言いますか、読んだ人全員がその面白さがわかる主題ではないかも知れませんが、私は応援しています!

★★ Very Good!!

短編書けるのすごいな、と思うんですが、自分だけわかってない?状態。

最初の印象で、女性がAIだな、こりゃ。イマドキそんなふうにケーキ食べる女はいない、と。

で、2つ目、うーん*はAI?じゃなかったか?(伏字)

で、3つ目、ああ、(削除)

昨日のあ、……

しまった、ネタバレ書いてる、俺!!

ダメだ、何も書けないのか。しまった。

=>まあ、読んでみてください、まだの人。ここから先は、読んでからどうぞ。


俺だけオチがしっくりきてません。

3つ目のオチだと、コミュニケーションを操作しちゃうってことで恋をするのは誰になのか、どちらに恋するのか。またその逆も言えちゃうってこと?になる。

自分だけがわかってないんだろうか。

僕はわたしは今日、昨日のアイで恋をする?
             (と)
ってことですか。語呂が悪くなるな……

★★★ Excellent!!!

最初はただ単に幸せな二人の場面なのかなぁと思って読んでいたら、二ページ目から「あれ?」っていう感じで物語に引き込まれていって、最終的には「そういう事か……」と思わず膝を叩いてしまいました。
奥が深いようでいて、でも私達の日常にも近いようで、とても良い小説でした。

人工知能が幸福の意味を知るようになるにはまだまだですね。

★★★ Excellent!!!

「なるほど」 「やられた」

全三部からなるこの作品を最後まで読んだ読者の9割以上は、上記の納得や称賛といった感情に類似した感想を抱いたのでは無いでしょうか?

かくいう自分もこれは宣伝せねば! と興奮しながらレビューボタンを押して☆三つを付けてみたものの、この作品

『 僕は今日、昨日のアイと恋をする』このタイトルとキャッチコピーだけで、他には何も要らないほどギリギリのヒントと読者の考えを泥沼にハメる思考操作が完結しているのですね。

これ以上面白い部分を語ろうとすればそのレビューはただのネタバレに成り下がり、多くを語ろうにも余りにも綺麗に纏まっていて、まずは二話まで読んでみて

それからじっくりと考えて、三話を読んでみて欲しいという事でしょうか。

私から言えることは先程も言いましたが、タイトルとキャッチコピーを見て第一話を開いた時点で、思考操作は既に完了している。

これに限るでしょう。

Good!

 3話なので、あっという間に読み終わります。
 一体どんなオチが……とドキドキしながら読ませていただきました。
 1話……ふむふむ。
 2話……えぇ? 
 そして、3話。
 タグはSFですし、内容も近未来で間違いなくSFなのでしょうが、自分にとっては何だかホラーのような、背中がぞくりと冷えるようなお話でした。
 お勧めです。

★★★ Excellent!!!

私の意思、感情は、私のもの。
AIが発達し、より良い生活を送るための基盤となる未来が訪れても、人はそれを忘れてはならない。
近い未来、人工知能は人間の生活から感情までを支配する。全ての行動、選択、意思決定はAIが決める。
もうそこに人間の意思は存在しない。あるのはAIの導き出す選択に従うだけの魂無き肉塊である。
この作品はそれを危惧したある種の警鐘であるともいえる。

多くを語ることなく、シンプルにまとめた文章からは美しさの余韻が醸し出されている。良作。

★★★ Excellent!!!

 全三話という短い作品ながらも、とても面白くそして色々と考えさせられる作品だと感じました。
 最終話の最後の「でも、アイにはわかりません。幸福が何かということが」という台詞がとても印象に残りました。

 近い将来、この作品のように私達の知らないうちにAIに監視される生活が当たり前になるのでは……。
 そんな考えが頭に浮かびました。
 とても素晴らしい作品をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

恋愛は幻想の上に成り立つ。

と、書くとやや斜に構えていると受け取られかねない。

それでも書いたのは、作品に出てくる男女が本当の意味で幸福かわからないから。

それはSNS映えに苦心するような人々の姿にも重なる。

「欲しがりません勝つまでは」が、いつだってこの国のスローガンだが、本当の幸福を知る人間はもうどこにもいないのかもしれない。

★★★ Excellent!!!

お互いを思いやる気持ちが、愛を形作る。
ひょっとすると、本当にそう言う未来がある可能性を見せていただきました。
AI(Artificial Intelligence)が、ほんの少し干渉する。干渉されていることを本人たちは知らない。でも、本人たちは幸福感を持っている。
ただ、その幸福は愛をAIにより提供されている上に成り立っている。
思いやることを忘れたら、きっとこういう未来も待っているのでしょう。
とても考えさせられました。

★★ Very Good!!

車輪、電気、飛行機、コンピューター。
かつて自身でしていた事を代わりにやってくれる新世代の奴隷達。
どんどんと人間の手仕事を代行するものが増えていき、
『気遣い』迄をもお任せする世界。

何かがきっかけでそれらを失ったとき、
そんな世界で生きてきた人間は
その後を生きる事が出来ないのではないか
そんな風に思わされる作品でした。
自らが作り上げて来たモノで
人類自体は何も出来なくなって行く。
作者の方が意図された題ではなかったかも知れませんが
個人的にはどこかゾッとするホラー、
問題を提起されたように感じました。
非常に面白いです。

意図されない読み方だったかも知れませんが
視点は千差万別と、
お許しいただければと存じます。

★★★ Excellent!!!

まずタイトルが作品の構造をしっかりと、しかし端的に表現している事が美しい。
シンプルな短編でありながら、深く考えさせられる内容である。

個人的な考えになるので、作者の意図するところではないのかもしれないが「僕は今日、昨日のアイと恋をする」のタイトルが示す通り、この作品で『僕』は、昨日のアイ《と》恋をしているに過ぎないと感じた。
『僕』は、決して昨日のアイ《に》恋をしている訳ではないのだ。
それならば、これは人工知能と人間の恋としては、成立していないと言えるのではないだろうか?

『僕』は、昨日のアイ《と》恋をするというのは、あくまでも恋愛ごっこ、結婚ごっこといった軽い印象を受ける。
アイが二人の間を取り持っていて、その取り持ちは、アイの愛の形とは言えると思う。だから、アイが意図せず恋に近い感情を抱いている可能性はある。あくまでインプットされた作業を淡々とこなしている様に見えてもだ。
しかし、悲しい事にその取り持ちをしているアイを愛するのは『僕』でも『私』でもないのだ。

改めて思う。
深く考えさせられる故に、何度も読み返して思考を巡らしたくなる名作だと。

★★ Very Good!!

非常に興味深い作品です。人間が機械に踊らされる、というのはよくあるお話ですが、それを『結婚』という、人生の一大イベントに絞って短編に昇華なされたのは、作者様のまさに腕の見せ所かと思います。
結婚生活の監視……。未婚(未だに嫁さんも貰えん)の僕には想像の及ばないところもありますが、『結婚』という言葉の暖かさと『機械』という言葉の冷たさ、この二つが同居しているのが恐ろしく思われます(褒め言葉)。

ここからは単なる僕の『理想』ですが、このくらいの短編でしたら、もっとグサッ! とくる展開(ラストだけでも可)があると良かったかもしれません。少なくとも僕は、そういう『毒のある』短編って好きなので(^^;

長文失礼いたしました。

★★ Very Good!!

タイトルの雰囲気通りにはいかない。

ほんわりとした最初の方の雰囲気ですが、最後とは落差があります。
最期の三話目でひっくり返される事実は驚愕です。
この先の展開に、ほんの少しの不安をにおわせて終わる最後。

落ち着いてゆっくり読みたい時におすすめです。

★★★ Excellent!!!

一話目はふわふわケーキとクリームのようなお話。タイトルによる先入観で勝手な予測を立ててしまう。そしてそれがくつがえりリアルな人間感情が見えてきた二話目。三話目でそう来たか! 三つ巴のサスペンスの予感、盛り上がってきました……と思ったら終わりでした。もっと先が読みたいです。

★★★ Excellent!!!

「恋」をするのは、人間の感情あってこそ。
物語の終盤には驚きと発想力にあっぱれ、思わず身震いしてしまいました。

これもれっきとした「恋」なのは間違いない。
アプリでこういうのを現実で実用できたら少子化問題が解決しそうな感じで、なんだかリアルをとても感じました!