知ってますか?世の中に溢れる都市伝説にはマジなやつがあるって。絶対踏み込んではいけないレベルのヤバイ奴が・・・。
興味本意で「都市伝説」の場所へ赴く大学生グループ。彼らにとっては、単なる遊びの延長であった。だが、その場所で彼らが遭遇するのは……短編の名手が、久しぶりに上質なホラーを描いてくれました。まさしく「恐怖」です。もうお手本のような、見事な出来映えです。ラストシーンを頭の中で映像として浮べれば、間違いなく背筋に冷たい汗が一筋。これが大量に流れるようなら、それは風邪を疑わなければなりませんが、とにかくホラー好きには堪らない一品です。
触れてはいけないモノがある。行ってはいけない場所がある。言ってはいけないことがある。結末は………。あなたの目でどうぞ。
興味津々で気味悪い場所へは行かない方が安全ですね。昔からトンネル内は霊が溜まりやすいところだと聞いています。山道で個人で祀られたお地蔵様には手を合わせないようにしています。何か意味があると思いますので。とても面白い小説でした。あらためて、霊の怖さが伝わる小説でした。
各方面の描写がしっかりされているため、ホラーの雰囲気を存分に味わえることでしょう。時計の秒針の音、外の足音、人の話し声、雨戸が揺れる音……普段何気なく感じていた音に思わず振り向いてしまう、あの心理状態に陥ります。どこか不安で落ち着けず、そわそわしてしょうがなくなりたい人にぜひ読んでみてほしい作品です。……これを読み出してから、やけに風が強くなったような。
ホラー映画やヤンデレアニメの最後も見なれてしまっている私ですが恐怖が伝わって来ました。見るのと読むのは違うんでしょうか?私の脳が想像してしまうんでしょうね。そんな文章がスゴイと思いました。
最後で一気に恐怖のどん底に落としてくる作品。都市伝説を聞き付けた学生たちがそれを実践しに行くという王道なストーリー。最後のシーンは、映像にしたらすごいことになりますね。まさか、そういう形で来るとは……。
なぜ、都市伝説があるのか。そこには理由がある。それなのになぜ、破ろうとするのか。この作品のラストを読んで、思う。「怖いもの見たさ」は、時にとんでもない事態を引き起こす。でも、この作品は「怖いもの見たさ」の方にお勧めです。
どうして人はこういう現象に興味を持つのでしょうね~怖いけどこの目で確かめたい!そんな気持ちなのでしょうね。
肝試し感覚で、使われていないトンネルに行った4人の大学生の運命は……。怖かった。いやー、怖かった(2回目)。何がって、言いづらいですけどね、内容。ネタバレになりますし。うまいんですよ、出し方というか、雰囲気づくりが。もう、すごい怖かった。夢に見るわ。田舎でトンネル通るの嫌だわ。少なくとも、出口が見えないカーブしたところ、通りたくないわー。そんな小説。
肝試しに行く大学生特有のお調子者加減がよく描かれています。こういったエッセンスがあるからこそ、結末が生かされていくんですよね。冗長な文がない分、すっきりとして読みやすく、じわりと来る怖ろしさが味わえる作品でした。
怖かったです。とても怖かったです‼これを読んだあとは、トンネルを通る時に息をひそめてしまいます。やはりおちが秀逸ですね。
イメージの浮かびやすい描写。怖さが直に伝わってきます☆お地蔵さんの前ではちゃんと手を合わせて通りましょう。
短編の名手(長編は名人ですよ)によるコワイ話。雰囲気たっぷりに語られる現代の怪談で、ホラーならではのジワジワ感がしっかり味わえます。ホラーの醍醐味といえばやはり、行っちゃいけないところに、怖いもの見たさで無謀に訪れる人たちが、やってはいけないことをしている、それを物陰からこっそりのぞいてる感じだと思うのです。この作品は短い中に、まさにそれが詰まってます。
その情景が目に浮かぶラストシーンは、作者お得意の手法。読者にひとたびストーリーをイメージさせちゃえば、作者は読者を誘導していくだけ。いつもながら、巧いもんだと思う♪
すごく書き慣れておられる印象を受けました。二十歳くらいのころ旧道のトンネルに、似たような感じで入ったのを思い出し、当時の浮かれた気分と怖さを思い出しました。