第128話「謝罪&あらすじ&人物紹介」

作者より「大変長らくお待たせいたしました。

明日以降可能な限り書いてまいります。

今回はその為に状況再確認、設定思い出し回でございます。

よろしければお付き合いのほどよろしくお願いいたします」

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 主人公こと勝は、たたき上げのエリートサラリーマンである。

 これはそんな彼が妻に浮気された挙句、愛しい子供が托卵、身も心も傷ついた彼が新たな彼女に支えながらやり直す直前に、何故か異世界でマイルズという3歳児になってしまった。そんな物語である。


1章のお話。

 現状把握を試みる勝は自分が思いのほか『マイルズ』である事を痛感する。

 勝は地球へ帰還するために四苦八苦するうちに何故か趣味にのめり込み目的を見失う。

 やがてマイルズは南の大国、獣王国の王女一行(ポチ&タマ)とその護衛である異世界人に出会い異世界人について情報を得る。

 そんな中、事件が起こる。かつて勝の親友であった男が部下たちと共に異世界に、マイルズが住むグルンドの近くに転移したのだった。勝の親友以外は異世界転移で心身ともに『壊れた』状態で……。

 事件の後、マイルズは親友を救えなかったことに無力感を感じつつ、帰還する決意を強めるのだった。


2章のお話。

 仮面の変態、マイルズに惚れる。

 相も変わらずにぎやかなグルンドであったが、マイルズの親族たちは迫りくる危機を察知していた。先日の異世界人事件で北の魔王国との関係に入った亀裂、その隙を突き、過激派テロ組織である『異世界宗教』が入り込みグルンドへ侵攻作戦を敢行しようとうごいている、という言う情報を。

 他の兄弟たちとは違い抵抗する能力に目覚めていないマイルズは南の大国、獣王国との友好関係構築を名目に一時避難として南の大国へと向かうことになる。

 そこで巻き起こすマイルズのチート騒動。

 結果、彼、マイルズは獣王国で『食の聖女』としての勇名を馳せるのであった。

 一方グルンドで行動中の『異世界宗教』一派はマイルズ一家の異常性と何かを守ろうとしている行動を気付けなかった

 『異世界宗教』一派が何かしらの情報を感付いた直後、仮面の変態こと神王国王子カクノシンの手によって計画は『異世界宗教』一派瓦解せしめさせられる。そして彼らの勢力はグルンドから一掃されてしまう。(このあたりでぐう鱈の本気を出したら『残虐』と非難され、内容が結構変わる。大筋は第一版の方が分かりやすい、と今でも……)

 最後に安定の兆しを見せたグルンドでマイルズのチートは勝人格を持つアンドロイドを生み出していたことが発覚する。


3章のお話。

 獣王国で拘留中のマイルズ。……コホン。獣王国で『留学中』のマイルズは情報収集できる手段として勝人格を持つアンドロイドこと『勝さん一号』を王都に派遣することとした。

 その道中、甥っ子でドジっ子の衛君を保護した勝さん一号は、異世界人の軌跡や文化を収集する。そして、保護したはずの衛が『壊れかける』と事件が発生する。

 衛を救うため、勝さん一号とマイルズは手術を決意する。

 勝さん一号の検査結果と『2つの体を持つ』特殊生命体である獣人たちの国で事例を検証していたマイルズの知識から、応急処置によって衛の体が安定する時期、そう丁度『王国の学会』終了後に行われることとなった。

 だが、学会終了後に待っていたのは衛の手術だけはなく、神に等しい超生物『龍』の出現であった。

 仮面の変態こと変態王子を探す『龍』の存在は、王国に一躍全世界から注目される存在となっていた。

 そんな中、マイルズが行った衛君改造手術…もとい、衛君手術は成功を収める。

 達成感を感じつつマイルズは帰郷し、そして拉致される。

 『異世界宗教』により肢体を操られた魔族とその母親、魔族の高官によって……。

 王国を取り巻く政治状況は混乱の一途をたどっていった。

 そして、その中心にいたのは若干3歳の幼子。マイルズであった。


4章のお話。

 『ようこそお越しくださいました。救世主様』

 白々しい挨拶と共に拉致・監禁されたマイルズは『異世界宗教が支配する国』を知る。そこは国の上に宗教が立つ独裁国家だった。民衆はやせ細り苦難にあっては『信心が足りない』と自らを責める日々。反して宗教指導者たちは民衆が食うに困るよりも我欲に溺れ、権力を維持することに必死だった。

 マイルズは洗脳を施すために毎日拷問を受ける中、この国の在り方に憤り、民衆を決起させることを決意する。

 一方、マイルズが攫われた王国では、王も排出する名門貴族である魔導公爵一門が魔王国への疑義を抱き。合わせて昨今マイルズが王族に次いで人気者となっていた獣王国では戦争前提の交渉を求めグルンド執政府にプレッシャーをかけていた。

 しかし、英雄ルカス並びに賢者リーリアと親交の深い魔王は全面協力を約束し、調査に取り掛かる。

 やがて犯人が魔王国北西部に位置する『地域の不安定化を招く』として魔王国が現在進行形で侵攻していた異世界宗教国家、自称『教国』である事が発覚する。

 陰謀が露見し、全ての歯車が動き出したその頃、マイルズは内部の協力者を得て『教国』の内部崩壊へと誘導を始める。当然と言えば当然なのでが、マイルズは作戦中で命を狙われ、作戦を第二段階へと移行した。首都を放棄し、地方の一斉蜂起である。

 作戦は思わぬ形で失敗する。

 単独で逃避行を想定していたマイルズの前に善意の協力者が現れる。マイルズは想定外の保護対象を抱えながら『教国』の最精鋭部隊からの逃避行を開始する。

 逃避行は南部の反乱軍と合流する直前で失敗に終わった。咄嗟の機転でシェルターを作る逃げ込むマイルズ。しかし、数日の兵糧攻めにマイルズの、3歳の精神は限界を迎えマイルズの奥底に眠る『勝の形をした何者か』を目覚めさせてしまう。

 『勝の形をした何者か』はマイルズを傷つけられた怒りで世界の存在を破壊しようと動き出す。

 まさかの形で世界は創造以来かつてない危機を迎える。

 危機には物事を解決する英雄が登場する。

 この危機にも当然の様に英雄が現れた。

 衛(♀)。

 TS系主人公である。

 衛の活躍もあって『勝の形をした何者か』は沈静化し、マイルズと世界は救われたのであった。

 その後『教国』は革命に成功し、かつて『教国』であった国家はマイルズを国主とし、魔王国から支援を受ける『共和国』へと変貌を遂げていった。

 戦後。魔王国、獣王国、王国の首脳部はそれぞれ以下のような感想を抱いていた。

 魔王国『操られていたとはいえ、主犯は国の幹部。筋を通さねば泥沼の戦争であった……。神魔戦争を繰り返してはいけない』

 獣王国『王国よ。この度は戦争回避の為ギリギリの調整見事であった。しかし我が国の聖女をこれ以上人間には任せておれぬ。何かしらの方策を取らねばならん。王国よ拒否権はないぞ』

 王国『どどどどどどどどどーすんの?白龍だけでおなかいっぱいなの! ルカス様なんとかして! お願い!』


5章のお話。

 レベル。人類の体に神からの加護として強化する。いわば人体改造である。

 魔法という特殊な力が満ちる世界で、人類はそのようなおかしな法則に縛られていた。

 『ちっす!』

 レベル神殿で現れたチャラ気な神は

 『やっ、神宮寺君、久しぶり』

 マイルズ(勝)の、会社の後輩君であった。

 チャラ神はマイルズが強行した『共和国復興視察ツアー』略して『責任者の胃に穴をあけるツアー』を観光……敢行する。行く先々で巻き起こる問題を解決しつつマイルズたちは進む。真の目的は、教国時代に禁止されていたレベル制を取り戻した共和国各地方への支援であった。

 具体的に言うと軍という管理者を失ったダンジョンの暴走を止めるための旅行である。

 そこでマイルズはダンジョンマスターという亜神たちの騒動に巻き込まれる。

 そしてひっそりと『勝の形をした何者か』は神々の世界へ工作を始める。神宮寺と……変態王子を尖兵として。

 異世界転移の物語はこうして動き出すのであった。


6章のお話。

 『お帰りなさいなのじゃ旦那様』

 王国へ帰還したマイルズを待っていたのは獣王国の過保護であった。

 否応なく結ばれたのはポチとの婚約。

 言わずと知れた大国の国を挙げた保護者宣言である。王国に拒否権はなく、王家に連なる魔導公爵家、その分家のアルノー家にもまた拒否権はなかった。

 聖女と王女の婚約に盛り上がる獣王国。そしてまさかの2級神姉妹の降臨。当然の様に受け入れる人類たちであったが、2級神とは世界創造の主神レベルの神である。現世への降臨など史上類を見ないことである。神界でこのわかりやすい陽動にかかったのは主を無くし、自暴自棄になっていた『光の神の派閥』。そして『勝の形をした何者か』はそれらを捕獲することに成功する。合わせて今後のカギとなりうる南西諸国への影響力も確保した。こうして『勝の形をした何者か』とマイルズの陰謀は上手く動き出したかのように思われた。

 しかし、彼らが懸念していた最大の障害達もまた『勝の形をした何者か』の動きに合わせるかのように動き出すのであった。


7章のお話。

 マイルズ君初めてのお使い♪

 魔王様から間接的に、人類最大英雄こと大魔王陛下からの死の国への農業支援(という名の数百年前から続く侵略対策)依頼を受けるマイルズとその姉ミリアム。

 人類共通の救い主大魔王陛下の依頼はどの大国の王も無視できず、不安を抱える魔王から多くの護衛と、国の最大戦力である、自らの後継候補2名を同行させる。

 道中、後継候補の内ヴァンリアンスは死の国と隣接する魔王国辺境領内で異世界宗教の侵略による国体が破壊された国、ディールケ王国の王子と遭遇する。マイルズはそこで辺境領をまとめ、昨今不安定化している異世界宗教によって侵略された国家救援を派遣させるためのネタにされる。こうして魔王様の『ついでに色々やってしまおう』計画が完成するのであった。が、しかしそれはマイルズにとっても好都合であった。何故ならば、マイルズとは別行動で南西諸国から白龍で北上しつつ、順次各国の『異世界人遺跡』を攻略、南西諸国連合本部と連携し『異世界人遺跡群』を起動していた。最終目的地は死の国。大陸南部から中央へつながる異世界人とこの世界の人間が共に手を取り合っていた時代が築いた大遺跡群その中心部へ。




7章途中の登場人物たち。


【拉致され組】

 マイルズ・デ・アルノ―(3歳):死の国で異世界人遺跡を堪能していたところ予定通り拉致され、現在、死の国最大の異世界人遺跡に移送中。

 デス・ガル:竜人の異世界人文化学者。正義感が強い。行先は同じであったためマイルズたちの護衛のつもりでついてくる。異世界人の遺物はこちらの世界とロジックが大きく違うため面白いそうな。拉致チームはこの闖入者について諦めている

 ティリス:次期魔王候補筆頭の少女。マイルズの陰に潜み護衛中。早く実力行使がしたい。


【辺境待機組】

 衛:性転換させられ、恐怖の象徴こと幼馴染と冒険中。しかしその冒険の様子がおかしい事に気付いている。

 香澄:陰謀が渦巻いているようだが、衛との念願の桃色生活に色々とどうでもいい。最低限の約束は果たす女。

 ミリアム・バ・アルノ―(11歳):マイルズに作らせた装備が楽しすぎる為、弟の護衛をすっかり忘れている。

 権三郎:残留組の護衛と破損の大きい辺境遺跡の修正作業中。


【南方侵略組】

 変態王子カクノシン・ムサシ・デネルバイル(15歳):マイルズの指示に従い南方より白龍や神王国のコネを用い『異世界人遺跡群』を修復・起動して歩いている。ストレスマックス。

 ユングリア共和国大統領ダンダバ:もう仕事したくない苦労人。戦後利権の為今日も頑張る苦労人。

 ユールゥエル聖国の代表ディラーン:レベル神の御子である老女。神宮寺君の御子としてマイルズにいいように使われ中。

 グンニル王国女王アニータ:ラブ権三郎。王は退いたはずなのにやめられない。国元に戻ると結婚させられるらしい。曰く英雄王女。権三郎と結婚したいので帰りたくない。たまに聞ける権三郎の声に悶える日々。

 神聖ラダー王国バルバロス:軍人上がりの王様。脳筋馬鹿を装う。深く考える脳筋。……。


【死の国工作組】

 勝さん一号:死の国国内のテロリスト撲滅の為、宰相派との計画を実施中。マイルズを拉致(状況的には保護)させ、監視もしている。昨日より宰相と連絡が取れなくなり計画の緊急停止を検討している。


【天界工作班】

 神宮寺 孝(32歳)(レベル神)レベル管理課課長。現在精神的にきっつい調整中。彼は彼で思惑あり。

 ユノス(結婚神):まーちゃんを愛でる会会員。2級神。隠れ光の神派閥幹部。

 ティア(恋愛神):まーちゃんを愛でる会会員。2級神。光の神の派閥幹部。


【死の国派閥:偉大なる先達組】

 聖王:異世界宗教と弟に陥れられ国を荒らされる。力を振り絞り背後にいた『力ある存在』を討ったが自らは守るべきもの達を守れず、無念の思いと共に強力な封印によって眠りについている。

 王妃:聖王寝所の番人。聖死人術によって聖なる呪いを浴び、死人中。現在行方不明。

 宰相:聖王の国を守るため、長年死の国(聖王国)の政を担当する。現在行方不明。

 将軍:聖王の愛した民草を守るため、長年死の国(聖王国)の軍組織を束ねる。現在行方不明。

 近衛:聖王と王妃を守る盾として、長年王都の主語を担当する。現在行方不明。


【死の国派閥:現役組】

 王:若くして戴冠した王。使命感に燃える若者だが、宰相たちが突如いなくなり混乱を集束できずにいる。

 王女:王の妹。死の国の将軍の1人。ディールケ共和国軍の唐突な侵攻に玉砕覚悟で出陣する姫将軍。

 宰相補佐:偉大なる先達組が唐突にいなくなった後の政を必死に立て直している人。現状維持がやっとで国に何が起こている把握できていない。マイルズを拉致した非暴力主義の反政府組織の長でもある。


【死の国派閥:マイルズ拉致組】

 リーダ:ずっと隠してきた童貞である事実をばらされ自棄気味。しかし、異世界宗教勢力の一斉侵攻に対してどうすべきかを思案中。実行計画を整えながら遺跡に向かっている。

 その他:志の高い貴族の子弟たち。いざとなったらマイルズを連れ王都へ逃げこうもうと画策中。


【ディールケ共和国軍革命軍】

 異世界宗教派閥の撲滅により、後顧の憂いを断とうとしたヴァンリアンスだったが侵攻したディールケ共和国には異世界宗教派閥が残っておらず、既に死の国へ向け大規模が開始されていたことに気付く。ディールケ共和国ことディールケ王国の国内平定に力を貸しつつ、異世界宗教追撃軍を急速に整えている。魔王ちゃんの胃袋にストレスアタック♪ なう♪


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作者より「明日より本編! 再開!!」

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