水と塩だけで生きてきた……

 今日(※執筆時)の地元は曇っちょりますね。室温は執筆時で14℃。グイーッと下がってしまいました。これからどんどん寒くなる! お前ら! 毛布2枚で(略)。やっぱり寒い時期はオネアミスの翼の台詞を思い出してしまいますなぁ。私だけかも知れませんけど。

 オネアミスはいい映画なので、年末年始に映画を見たい人におすすめしますよっ!


 予報によると、年末年始は大雪の範囲が大幅に広がるおそれがあるみたいです。普段雪の降らない所でも積雪となる可能性があるので、数日中にしっかりとした雪への対策を行った方が良さそうですよ! 前にも書きましたけどね。

 備えあれば憂いなし! 是非とも後で後悔しないように対策をしてくださいね。


 ではまずコビッド関連の話題から。東京で949人の感染が新たに確認されたり、北海道、群馬、東京、愛知、大阪、兵庫、高知の7都道府県が感染者用の病床使用率50%以上の最も深刻な『ステージ4』の水準に達してしまったり、 政府が変異種の世界的拡大に対して全ての国・地域からの外国人の新規入国を拒否すると発表したり、その変異種の感染者が検疫以外で初確認されたり、都営大江戸線の運転士15人の感染が確認されて運行が通常の7割に減便する事が分かったり、島根の丸山知事が広島の軽症者を県内の医療機関で受け入れる方針を明らかにしたりと、東京の感染者数の増加には戦慄を覚えてしまいますね。どうか1000人は超えないでいてくれますように。何卒~。


 さて、昨日は、長野で職務上で知り得た個人情報を不正利用して女性に付きまっていた男性警部補が書類送検されて減給10分の1(6カ月)の懲戒処分になった事が分かったり、新潟のスキー場でスノーボードをしていた男性が雪に埋もれて亡くなってしまったり、奈良の大和郡山市で大量の金魚が用水路に投棄される動画がユーチューブに投稿されて騒ぎになっていたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、こんなご時世だからこそのとても淋しい話題です。本物の社会の底辺の人達って普通に生きるだけでも命がけなのですね……。


 9月22日(※執筆時)、大阪府高石市の住宅で高齢の女性が餓死し、同居していた息子も衰弱した状態で見つかりました。親子には戸籍がなく、息子は周囲に「生活費が底をつき、水と塩だけで生きていた」と語ったのだとか。


 呼び鈴が鳴って自治会長の70代男性が玄関に出ると、引っ越したはずの近所の高齢女性の息子が立っていたのだそうです。「警察に電話してください」と言われて事情がのみ込めずに聞き返すと、「母が亡くなりました」と。驚いた自治会長が女性宅に駆けつけると、室内のベッドの上にやせ細った女性が横たわっていたのだとか。


 現場は堺市の南側に隣接する高石市内の住宅密集地。大阪府警の司法解剖では、女性は死後数日と判断され、死因は栄養不足による餓死だったのだそうです。息子も衰弱していましたが、入院して命に別条はなかったのだとか


 息子の説明によると「8月の終わりごろから食費や食材に困るようになった。水と塩で何とか繋いでいた」。更に「戸籍がないので救急車を呼んだり、市役所に相談したり、助けを求めにくかった」と話したのだそうです。


 戸籍がないままずっと生きてしまった。今までそれで生きてこられたからこそ、今更この状況を変えようとは思う事がなかった。その結果、助けられるはずの命を助けられなかった……と、言う事のようですね。様々な事情があったのでしょう。記事に書かれていないのでそれは想像するしか出来ません。

 夏までは何とか生活が出来るくらいの力はあったのでしょう。その頃までに何らかの手を打てていれば……。


 この家族の場合はコビッドの流行とは直接結びつかないのかも知れません。ただし、コビッドの流行の影響で仕事を失い、体調も崩してしまっているような状況になっている人は意外と多いような気がします。そう言う人達が人知れずこの家族と同じ結果を辿ってしまわないようにしっかり見守っていかねばいけませんよね。


 この記事に対するコメントでは『母親は戦災孤児で戸籍がなく、亡くなった夫の遺産で食いつないでいたらしいです。これは手続き次第でなんとかなったかもしれないのですが……』とか『戸籍がないのはおかしいが、犯罪に走らなかったのは偉い。合掌』とか『やましい事がなければ、戸籍がないから市役所に相談しにくいのではなく、戸籍がないから市役所に相談と言うのが通常』などの意見が多くの支持を得ていました。戸籍がない事に言及するコメントが多かったですね。戸籍があったら100%助かったとは言い切れませんけど、もしかしたら助かっていたかも知れない。生死の瀬戸際まで追い詰められていたなら、せめて足掻いて欲しかったですね。


 戦争孤児と言う言葉が歴史から忘れ去られようとしていますが、これもまた立派な負の遺産です。どうか、どうにも身動きの取れなくなってしまった弱者にも救いの手が差し伸べられる社会であって欲しいものですね。

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