かつては賑やかだったのに……

 今日(※執筆時)の地元は晴れております。日差しはもう夏の勢いですね。とは言え、日陰の室内はまだそこまで暑くはありません。室温は執筆時で26.5℃。これからどんどん上昇するのでしょうけど、不快ではないので昨日よりも湿度は低い気がします。うん、今日はまだ快適に過ごせそう。何より何より。


 さて、昨日は、国土交通省東京航空局の東京空港事務所の20代男性職員が17日間に渡り無断欠勤を繰り返したと言う事で、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分になってそのまま依願退職したり、大阪府の三島救命救急センターがインターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めたところ、6日目にして目標の2千万円を突破していたり、福岡で小型発信機を市内の全小学生に配布し、児童の位置情報を記録する「見守りシステム」を今秋以降始めると発表したりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのはかつての都市が人口減少に歯止めがかからないと言う話題です。これは地方都市の明日の景色かも知れません。淋しいなぁ……。


 6月10日(※執筆時)北海道夕張市は5月末現在の住民基本台帳登録人口が7998人と、初めて8千人を割ったと発表しました。人口減少に歯止めがかからない厳しい実情が改めて浮き彫りになったかたちです。


 市市民課によると、市の人口は4月から35人減りました。これにより、2016年5月から丸3年にわたり維持していた人口8千人台を割る事になってしまったそうです。


 総務省がまとめた18年1月時点の人口動態調査では、夕張市の人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率は50.8%(道全体は30.5%)と道内の市町村で最も高く、全国の市区でも最高でした。


 市の人口は、基幹産業である石炭業が隆盛を極めた1951年に初めて10万人を超え、60年には最多の11万6908人に。

 ところが70年代に入ってからはエネルギー政策の転換で炭鉱の閉山が相次ぎ、市内の炭鉱がすべて閉山した90年には2万人台にまで減少してしまいます。

 そのせいで財政も悪化して全国で初めて財政再建(再生)団体に転落した2007年には約1万2千人になってしまいました。


 現在、市は、点在する住居を集約するコンパクトシティー構想を掲げて地域再生に取り組んでいますが、4月には鉄道が廃線になり、観光拠点の市石炭博物館も火災に遭うなど、厳しい事態に直面しています。


 人口が8000人を切ったって、それ、もう市とは呼べないんじゃ……。そもそも1万人程度になった時点で町レベル、今は村と言ってもいいくらいの規模になっている気がします。

 夕張と言えば、夕張映画祭とか夕張メロンだとか、名前の知名度は全国クラスなのにどうしてこうなった……(遠い目)。


 人口が減り続ける事で税収も下がり、行政サービスが行き届かなくなって、暮らし難さからさらに人口が減っていく。見事なマイナススパイラル。希望はどこにあるのでしょう。人を呼べる企業を誘致するとかでしょうか? 景気が良かったならワンチャンあった……のかな?


 この問題、何も夕張市だけのものではありません。何故なら全国的に日本は少子高齢化に突き進んでいるからです。人の多い関東地区ですら、いずれは人口減少に転じる地域が出てくると予想されていますし、他人事ではないのですよね。

 夕張市には是非ともここから上手く復活してもらって、人口減少にあえぐ他地域のいいモデルケースになって欲しいと思います。

 行政や住民達が知恵を絞って、何かいい起死回生のアイディアが生まれますように。

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