この村には医者が1人しかおらんのじゃ……
今日(※執筆時)の地元は穏やかに晴れました。室温は執筆時で13.5℃。昨日と同じくらいですな。静かで落ち着いた一日になりそうです。
それにしてもいつの間にか2月も後半戦に突入しているじゃないですか! 早い! 早過ぎる! まだ何もしてないのに! まだなにものにもなっていないのに! 本当に2月は逃げるですねぇ。何とか何らかの爪痕を残したいものです……。
さて、昨日は、大阪高裁がアルバイトにボーナスを払わないのは違法と言う判断を示したり、三重の桑名市などが改元のその日に婚姻届が増加すると踏んで、5月1日に婚姻届の専用窓口を臨時に設けると発表したり、兵庫にある甲南女子大の一般入試に不手際があって、受験生211人の内の123人に受験票が届いていなかった事が分かったりと、この他にも様々なニュースがありました。
今回取り上げるのは過疎地での医療の問題点が浮き彫りになった話題です。地域にお医者さんが1人しかいないと言うのは、何かあった時に不便になって本当に困りますね。
2月15日(※執筆時)、秋田県上小阿仁村で唯一の医療機関、村立上小阿仁国保診療所の医師の柳一雄所長(80)が、患者を診察せずに処方
医師法では無診察での処方箋の発行を禁じています。
この日の村議会全員協議会で村が経緯を説明しました。それによると、柳所長は5日の朝にインフルエンザに感染している事が判明し、8日まで受け持ちの医科の休診を決めます。村民には全戸に設置されているディスプレー機能があるIP電話で周知しました。
それでも休診を知らずに、診療所へ来る患者が相次いでしまったのだとか。
そこで柳所長は自宅で診療所の看護師から患者の血圧などを電話で聞き取り、慢性疾患などで定期的に薬を処方している患者のために処方箋の発行を指示します。発行してもらった患者は5日から7日までに計46人にのぼったのだとか。
7日午後、医療に関する相談窓口の「県医療安全支援センター」から事実確認の問い合わせがあり、発行を中止しました。
柳所長は村に対し「服用する薬がなければ困る患者がいるので発行した」という趣旨の説明をしています。医科が休診の場合、患者は村外の医療機関に行かないと処方箋が手に入りません。車を運転出来ない高齢者にとっては大きな負担となります。
柳所長の体調はすでに回復しており、診療所は13日に医科の診療を再開したそうです。
悩ましい問題ですよね。そもそも集落で唯一のお医者さんが80歳はちょっとやばいでしょ。そもそもいつまでお元気なのかと言う問題があります。今回はインフルエンザに罹っても無事に回復しましたけど、次に同じようになってもその時も無事とは限りません。早急に自治体は何かあった時のためのバックアップ体制を構築して欲しいと思います。
法律と命を天秤にかけた場合、命の方に傾くのは医師として当然の判断でしょう。やれるだけの事はやって後で法律に従う、これしかありません。病院が休みなら他に行けばいいじゃないと言う理屈も、雪国の冬の高齢者の移動を考えると難しいですよね。
ただ、こう言う状況の可能性は以前から想定はされていたはずで、その対策が全く出来ていないのは自治体の無策が原因とも言えます。今回の件を受けて自治体は謝罪をしていますけど、どうか一刻も早く対策を講じて欲しいところですね。またお医者さんが倒れてしまう、その日が来てしまう前に。
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