この戦い、決してゆるくはないんだぜ……
今日(※執筆時)は気持ちよく晴れております。このお日様の光、とっても暖かいナリィ……。室温の方は執筆時で24℃。毎日このくらいの気候だったらいいのにネ。
気象庁の週間予想では来週からは一気に寒くなるそうなんですヨ。先週の予報の今週は暖かくなるって言うのが当たっているので、今回の予報も当たる可能性は結構高いと思われます。皆の者、防寒着の用意をせええい!
と、言う訳でしっかり備えて、どうか皆さん体調を崩されませんように。
さて、昨日は、大阪の追手門学院大のアメフト部主将ら学生2人が大麻を所持していたとして逮捕されていたり、東京の日本医科大病院で肺結核を発病した医師がそのまま診療を続け、複数の患者が菌に感染した疑いがある事が分かったり、会計検査院が国費の無駄遣いや不適切な経理など改善が必要な事業が374件、1156億円にのぼるとした「2017年度決算検査報告」を公表したりと、この他にも様々なニュースがありました。
今回取り上げるのは、もはやこの時期の恒例の行事となっている全国的な規模のあるバトルの話題です。そこには熾烈な戦いを繰り広げるシビアな現実がありました。
全国のご当地キャラクターが集う「ゆるキャラグランプリ(GP)2018」で、三重県四日市市が、市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」をグランプリにしようと、市職員を動員して組織票を投じている事が分かりました。フリーメールなどのアドレスでIDを大量取得し、票数を稼いでいたのだそうです。
職員は部局ごとに投票を割り振られており、「度を越している」と疑問視する声も内部から上がっているのだとか。
四日市市の内部資料によると、担当の観光交流課が万単位のメールアドレスを各部局に割り振り、多い部局では3000超にも達しているのだそうです。
ゆるキャラへの投票は本来アドレスごとに割り振られたIDで1日に1回しか出来ないルールなのですが、同市では部局ごとに連日大量の投票をしているのだとか。
市関係者によると、8月末から管理職を集めた会議が開かれ、投票指示が本格化したようです。初会合で森智広市長は「私は8月に1日30票投票した。9月から10票積み増す」と発言。担当課長も「IDを1万個は持っている。どしどし渡したい」と述べたのだとか。
各部局は投票に追われており、管理職の一人は「投票で勤務時間を割かれている。税金で働いている身なのに、明らかにエスカレートし過ぎだ」と悲鳴を上げているそうです。
ゆるキャラGPの実行委は「不自然な投票は確認し、IDを削除している」として、一般論として「目的はあくまで地域活性化。1位が目的化すると間違った方向に行く」と警鐘を鳴らしています。
同市の担当者は大量のIDを取得した事実は認めつつ、「あくまで各部局への協力依頼で無理強いはしていない。投票手法の是非は実行委が判断する事」と弁明しているのだとか。
大牟田でも「業務の一環」
現在2位の「ジャー坊」の福岡県大牟田市も、約1万件のIDを取得していました。広報課の担当者は「パソコンなどの操作に不慣れなお年寄りが投票出来るよう、公民館などに置いている端末で使うIDを用意した」と説明。一方で、取得したIDの一部を使い市職員が投票している事も認めています。
「市の人口は約11万人。人口規模の大きい自治体とどうやったら競い合えるかを考えた。将来の街作りに向けたプロモーション業務の一環だ」と強調します。
同3位の「イヌナキン」を擁する大阪府泉佐野市も、担当課がフリーメールのアドレスでIDを取得し、希望する職員に渡していたようです。
市から複数のIDを得た職員はいますが、市は「不具合でIDを取得出来なかった場合などに対応したもので、大量得票を狙ったものではない」と説明しています。
うわぁ~。ゆるくない! 全然ゆるくないよ! そこまで頑張ってももう旨味はあんまりないよ? 毎年開催しているから新鮮味もないし。初代王者のくまモンは流石にみんなの記憶にも残っているだろうけど、第2回王者バリィさん以降の1位の知名度って……(汗)。
各自治体がそんな不正に走るって事はその手口が既に知れ渡っていると言う事でもあります。そう、別にこの手の話が出たのは今回が初めてではありません。不正的な手段で票を稼ぐ自治体の話は噂では以前からありました。今回はそれがついに表に出たと言う事なのでしょう。
それにしてもかなり堂々としていますよね。こう言う事が許されると思っているその考えに私は愕然としてしまいます。各自治体の担当者から1人も謝罪の言葉が出て来ないだなんて……(汗)。
ただゆるキャラと言うだけではもう世間は騒ぎません。ブームは去ったのです。本来の仕事を圧迫させてまで票集めに頑張るなんて本末転倒です。大体それって本来の人気とは言えませんし、そもそもフェアじゃないですよね。チートで勝って喜ぶ子供じゃないんですから。戦いは正々堂々と行って欲しいものです。
本来はそのキャラの地元だけが加熱するのではなく、地元以外のファンをどれだけ獲得するか、これが勝利の鍵だったのですよ。それが地元の力だけで票を集めようとするからおかしくなる。今後は投票のシステム自体を考え直さないといけなくなるのかも知れませんね。本当に残念な話です。
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