やっぱりこの話はなかった事に……

 今日(※執筆時)も地元はいいお天気のようですよ。昨日は立冬だったとの事ですが、全国的に暖かかったですよね。北海道でも雪の降らない立冬になったそうで、これは実に28年ぶりの事なのだとか。

 今暖かいのはそう言う気象条件になっただけなので、その条件が解消されて本来の気候に戻ったら一気に寒くなるのかも知れません。するとその気温の急激な変化に風邪ひきさんが増加と言う事に――。今から気をつけていて欲しいと思います。


 さて、昨日は青森で自衛隊車両が民家に突っ込む事故が発生したり、福岡で学童保育ボランティアの過去に同種の事件での逮捕歴のある男が男児を誘拐しようとして逮捕されたり、徳島で高速バスの運転手が同乗していた指導員の言葉に逆上して運転を拒否し、乗客が約1時間待たされていた事が発覚したりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのはある事件で有名になった人の騒動の話題です。マスコミに取り上げられると一躍時の人になってしまいますが、それも良し悪しですよね。


 スーパーボランティア・尾畠春夫氏の著書「一歩前へ」が出版中止となった事が出版元のアチーブメント出版のホームページで発表されました。


「一歩前へ」は、山口県周防大島町で行方不明だった2歳男児を救出し注目を集めた尾畠氏“初の著書”として出版する予定だった書籍。アチーブメント出版によると、担当編集者が尾畠氏とボランティア活動を共にし、1~2時間程度のインタビュー取材を計6日間行い制作したのだそうです。

 尾畠氏は、「原稿確認・印税は一切不要」との意向で、印税全額と売上金の一部を平成30年7月豪雨の被災者支援金として寄付する事も決まっていたのだとか。


 しかし、10月10日に尾畠氏から「他に出版を検討している出版社と出版時期を揃えてもらいたい」との要望があったとして、アチーブメント出版は10月12日に予定していた発売を延期します。

 その後、尾畠氏の元には配本延期に関する取材が殺到。これ以上の取材対応は心身への負担が大きいとして「今後一切の露出を控えたく、出版社を問わずおよそ書籍出版は中止したい」との申し入れがあったのだとか。


 よっぽど多くの人が取材に訪れてしまったのでしょうね。それで嫌気が差してしまったのでしょう。マスコミさんはそれがネタになると分かると餌を求める鯉のような動きをしますからね。そうして存分に場をかき乱した後にフォローもなしに去っていく――そう言うイメージがあります。飽くまでもイメージですけど。


 普通の人はそう言うのは望んでいませんよね。出版活動とかも信頼出来る人がそこにいるかどうかでしょう。色んな思惑を持った人が自分の利益のためだけに好き勝手利用しようとしたのなら辟易して当然です。


 そもそも尾畠さんは最初から出版は乗り気じゃなかったようです。ネットコメントによると、話を勝手に進められて困っているともおっしゃられていたのだとか。世間が関心を持っているこの時期に本を出版すれば間違いなく売れるでしょうからね。出版社としても本の話が中止になったのはかなり痛い事でしょう。

 けれど、私はこれで良かったのだと思います。今後は必要以上に尾畠さんが注目される事がないようにと願うばかりです。

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