さあ、悔い改めるのです……

 お盆も無事に過ぎましたが(※執筆時)、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は相変わらず脳天気に過ごしています。昨日の雨の影響で今日は正午の時点で室温は31.5℃です。このまま秋が深まってくれたらいいのですが……。きっとまたぶり返すんだろうなぁ。はぁ……。


 水難事故の続報なのですが、ボートで釣りをしていた3人が行方不明になっていた件、全員見つかったようです。全員無事なら今度から気をつけるんやで案件なのですが、3人の中で一番最年少の小学6年生の男児は亡くなってしまいました。残念ですね。合掌。


 さて、昨日は和歌山のテーマパーク「アドベンチャーワールド」でパンダの赤ちゃんが無事に産まれたり、三重で津市収税課長が10代の少女と猥褻な行為をしたとして児童買春容疑で逮捕されたり、沖縄で母親を自宅で殺害した息子が逮捕されたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのも昨日に引き続き海外の話題です。物語ではよくありがちな聖職者の未成年性的被害ですが、どうやらそれは現実でも同じだったみたいですね。


 8月14日(※執筆時)、米ペンシルベニア州最高裁判所は、同州のカトリック教会で起きた神父による少年少女への性的虐待についての大陪審の調査報告書を公表しました。報告書には虐待を行っていた神父300人以上の実名リストも盛り込まれています。更には教会側の隠蔽いんぺい工作についても指摘しているのだとか。


 カトリック教会では、世界各地で神父による性的虐待が表面化し、大きなスキャンダルになっているそうです。国際的な問題となった発端は、米東部マサチューセッツ州ボストンでの性的虐待の実態が2002年に報じられた事でした。


 大陪審は同州内の8教区を対象に2年かけて50万ページの教会内部文書を調べたほか、関係者への聞き取りなどを行いました。そうして過去70年以上に渡って神父400人以上の関与が浮上し、その中で虐待の証拠がそろった故人を含む300人以上について今回公表されたのです。


 文書から明らかになった被害者は1千人ほどですが、大陪審は実際には数千人に上ると見ているようです。被害者の多くは少年ですが、中には少女も含まれていたそうです。特に思春期前の年齢の被害者が多かったのだとか。

 また、教会は虐待の告発を受けても警察に通報せずにいい加減な内部調査で済ませたり、加害者を別の任地に配属したりし、問題が大きくなるのを防いでいたと見られています。


 大陪審は容疑が時効を迎えていない神父2人を起訴しましたが、ほとんどがすでに時効になっているのだとか。


 この件で宗教を悪く言う人が出てくるのは仕方のない流れですが、当人の問題でもある事も忘れてはならないでしょう。自分の語りやすいところに置き換えて主語の大きな話をするのは決してしてはならないと思います。


 記事を読んで気付く事はもうひとつあります。それは、ほとんどの聖職者の性的虐待が過去のものであると言う事です。かつてはそう言う悪習のようなものがあったと言う事なのでしょう。現在は環境がかなり改善されているものと思われます。

 この調査が正しいものであるのならば、ですが。


 人は権力を握ると豹変してしまう事がよくあります。その最たるものがこう言う性的虐待なのでしょう。力のある者が力のない者を虐げてしまうのは本当に寂しい話です。聖職者ならなおさら力のない者を守り育まねばなりません。それが出来なかった神父達の罪は相当に重いと思います。


 カトリック教会の闇が暴かれた今回の事例ですが、今後もどんどん隠蔽してきたものが暴かれていきますようにと願わずにはいられません。

 そうやって少しでも明るい世の中になっていって欲しいものですね。

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