いい加減別の名前で呼びません?

 長かった雨も止んだものの、地元の空は一面厚い雲が覆っています(※執筆時)。今日もそんな雲の影響で室温は12.5℃と平年より寒いくらいなのですが、関東地区とか結構気温が上昇しているそうですね。前日は雪だったのに。どうか皆さん体調を崩されませんように。

 それにしても2日以上に渡って雨が降り続くとは……地元では結構珍しいのですよ。雨があまり降らない気候故にね。ちょっと新鮮な気持ちになりました。


 さて、昨日はJR新宿駅で25歳の男が刃物を振り回して逮捕されていたり、JR富山駅で北陸新幹線のパンタグラフに鳥が引っかかっていたのでそれを取り除くのに最大40分の遅延が発生したり、神奈川県で個人所有の日本刀約十数本が誰かに盗まれた事が発覚したりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは誘拐事件の話題です。誘拐ではあるのですけど、この犯人、そこまで悪人とも思えないんですよね。時代が彼を悪人に仕立て上げてしまったのでしょうか。


 3月21日(※執筆時)、愛知県警は女子中学生を誘拐したとして、愛知県みよし市の男子大学生(19)を未成年者誘拐の疑いで逮捕しました。「連れ出したが、自分から誘い出していない」と容疑を一部否認しているそうです。


 刈谷署によると、男子大学生は、短文投稿サイト「ツイッター」を通じて知り合った女子生徒(14)が未成年である事を知りながら、19日夜、親権者に無断で誘い出して乗用車に乗せ、20日深夜まで自宅の周辺にとどめさせるなどした疑いがあります。女子生徒に怪我はありませんでした。


 19日の夜、女子生徒の母親から「娘が帰宅しない」などと警察に相談があり、ツイッターへの書き込みなどから男子大学生が浮上したようです。3月中旬に女子生徒がツイッターに「もうそろそろ死にます」などと書き込んだのを見て、男子大学生が「じゃあ保護するよ」などとメールを送っていたそうです。


 昔は誘拐と言うと必ず身代金目的でした。私の子供の頃は誘拐犯に気をつけるようにとよく言われたものです。最近はそう言う金銭目的の誘拐って滅多に聞かれなくなりましたよね。誘拐犯はほぼ100%捕まるので、割に合わないと誰も実行しなくなったのかも知れません。


 最近の誘拐は大抵親に無断で子供を連れ回したと言うものです。勿論性的いたずらをしようって変態が実行する事もあるようですけど、家にいられなくなった事情を持つ子供を何とか助けたいと思う人も中にはいる気もします。


 自殺と言えば最近ひどい事件もあったし、世間はより敏感になっているのかも知れません。ただ、あれは本当にレアなケースだと思うんですよね。一度前例が出来てしまうとしばらくは色眼鏡で見られてしまいます。かつてのオタクがそうであったように……(遠い目)。


 最近は知らない子供には接触を避ける方向にありますよね。何かあるとすぐに通報される。本当はされないのだとしても、されそうな気配が形成されてしまっています。こうなると困っている子供を見かけても何もしないと言う風潮が当たり前になっていきますよね。

 昔はよくいた知らないおっちゃんが躾のなっていない子供を叱ると言う風景は過去の遺物となってしまいました。


 確かに親に連絡せずに人様の子供を連れ回すのはよくありません。犯罪行為に分類されるのも仕方のない事でしょう。この大学生も何らかの方法で連絡を取れなかったのかなとも思います。勿論100%下心がなかった、とは言い切れませんけど。


 考えてみれば逆パターンって聞いた事ないですよね。自殺しそうな少年をおねーさんが保護するとか。こういった場合もやっぱりしっかり警察沙汰になるのでしょうか? 女性の場合ならちゃんと親に連絡するだろうから騒ぎにはならない? って言うか単にこの逆パターンが存在していないだけかも知れませんけど(汗)。


 私が言いたいのは身代金目的以外の誘拐は別の名前にならないかなと言うものです。誘拐と聞くとついつい怖い方の誘拐をイメージしてしまうんですよ。

 このまま行くと十数年後くらいには誘拐のイメージは親に無断で大人が子供を連れ回すイメージに上書きされちゃうんだろうなぁ……。

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