廃業した病院から、あってはならないものが見つかったのです……

 今日(※執筆時)は連日の寒さが少し和らいだ気がします。冬のピークも過ぎたと言う事でしょうか。昨日も夜中に室温が3.5℃まで冷えて執筆に影響がありました。手が冷たくて体調も悪くなって。やる気もなくなりました。今晩は大丈夫かな。


 そう言えば、もう花粉が飛んでいるそうですね。と、言う事は最近時折り強く吹く風は春一番になるのでしょうか。寒い寒いと思っている内に春は確かに近付いているのですね。自然の営みって本当に素晴らしいです。


 さて、昨日は福井で雪に埋もれた車の中で排ガスを吸った男性が死亡してしまったり、宮崎県でチケット詐欺を働いた男3人が捕まったり、愛知県で運転免許証偽造サイトを利用した男2人が書類送検されていたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのはちょっとホラーチックな話です。廃業した病院と言うのはそれだけで存在自体が怖いものですが、その建物内には更に隠された悲しい事実が眠っていたのです。


 昨年の11月(※執筆時)、廃業した鹿児島市の産婦人科医院でホルマリンに漬けられた胎児の遺体が15体見つかっていた事が分かりました。性別や身元は不明で、市は引き取り手のない「行旅死亡人」として埋葬。官報に掲載して情報提供を呼びかけています。


 市などによると、昨年11月、約20年前に廃業した同市松原町の「鳥丸産婦人科」の建物を解体工事中、瓶の中でホルマリン漬けにされた15人の胎児が見つかったのだそうです。妊娠12~31週の胎児と見られましたが、名前や性別などは不明との事。同医院の医師もすでに亡くなっています。


 通報を受けて捜査した県警も「事件性について判断できない」と市に報告。市は昨年12月、身元が分からないまま死亡した「行旅死亡人」として火葬にし、埋葬したのだそうです。


 市は胎児について今月1日付の官報に掲載し、身元に繋がる情報を求めています。問い合わせは市保護第1課自立支援・相談係(099・216・1281)へ。


 ホルマリン漬けにされた胎児……。これはホラーです。物語ならその景色を見ながらマッドサイエンティストが高笑いをしていそうですよね。実際のところは色んな事情があって引き取られなかったものではないかと思います。


 産まれてはいけなかった子供と言うのが世の中には存在してしまいますし……悲しい話ですよね。そう考えると情報提供を呼びかけても名乗り出る人はいないかも知れません。きっと忘れたい過去になっている事でしょうしね。しかもいつの頃の胎児か分かりません。中には既に母親も亡くなっている場合もある事でしょう。

 だからといって呼びかけるのが全く無駄だとは言いませんけどね。胎児の情報について何か手がかりくらいは掴める知れませんし。


 胎児達はみんなで仲良く供養されて、それで幸せなのかも知れません。産まれる事なくこの世を去って、ずっとそこで同じ境遇の仲間達と一緒だったのですから。


 もしかしたら今でも産婦人科によっては……。などと、そんな事を考えさせてしまう悲しいニュースでした。

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