こらっ! 勝手に物を取っちゃいかん!

 最近は穏やかないい天気が続いていい感じですね。秋を好きな人が結構多いと言うのも納得です。食べ物も美味しいですしね。今の時期は紅葉も美しいですし、何をするにもいい季節です。

 けど、秋って冬に向かう季節なので日に日に寂しくなるじゃないですか。葉っぱも散っていくし、寒くもなるし、日も短くなりますし……。


 なので私が好きなのは春なんです。5月が最高です。青葉の季節、いいね! 

 と、言う訳でたまには気候以外の話から始まってみました。


 さて、昨日は愛知県の小学校で2年生の児童が先生から黒板に頭をぶつけられるなどの体罰を受けていた事が発覚したり、ドイツで新しい移植技術のお陰で難病の手術が成功したり、東京で大規模な危険ドラッグ製造密売業者が逮捕されたりと様々なニュースがありました。


 最近、大阪に続いて愛知で発生する事件も多く目にするような気がします。愛知って今、治安があまりよろしくないのかも? 大都市だからそう感じられるだけなのかなぁ? 地元は事件そのものは少ない代わりに、報道される時は結構な大事件ばかりな気がします。田舎あるあるですねー。


 今回取り上げるのは怒られ慣れていないせいで心の傷を負ってしまったお嬢さんの話題です。この話、実に斜め上の展開が待っています。今ってそんな時代なのでしょうか? 


 11月9日(※執筆時)、秋祭りのボランティアスタッフの高齢男性に大声で叱られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、当時5歳の女児が、主催者の埼玉県深谷市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が東京地裁でありました。

 鈴木正紀裁判官は症状との因果関係を認め、約20万円の支払いを同市に命じたのだそうです。


 判決などによると、女児は両親らと2014年11月に同市内であった秋祭りを訪れました。その際、輪投げ会場の受付の机の上にあった景品の駄菓子を手に取った事を80代のボランティア男性に大声で叱られます。

 女児は駆けつけた父親の前で泣き出し、父親と男性が口論するのを見て、4カ月後にPTSDと診断されました。


 裁判で原告側は、叱られた後、女児が両親から離れるのを怖がったり、画用紙を黒く塗りつぶしたりしたと主張。市側は、暴言はなく、症状との因果関係はない、と訴えていました。


 どうやらこの女の子は怒られ慣れていなかったようですね。それまで一度も怒られていなかったのかも知れません。大事に育てられていたが故に少しわがままだったのでしょうか?

 それでいきなり知らないおじいちゃんに大声で叱られてショックを受けた。そのいきなりの叱責のダメージが大きかったのですね。


 そこで両親が動きます。おじいちゃんに怒られて精神的ショックを受けた、悪いのはおじいちゃんを採用した市にあると。これってモンペの典型的行動パターンじゃないですかやだー。

 おじいちゃんを直接訴えなかったのは市を攻撃した方が正当性があると踏んだからでしょうか? 女の子が悪い事をしたのは事実のようですしねー。


 市はもっと優しい人を採用すべきだったと言いたいのかな。市の方の言い分では暴言はなかったそうですし、どちらの立場から見るかで意見は分かれそうです。


 悪い事をして怒ったのにそれで訴えられて負けるとか、今の時代は本当に難しくなりました。怒ったおじいちゃんも女の子のために怒ったのだと思うのに、結局裏目に出てしまいましたね。


 女の子の両親がしっかりと心のケアをしつつモラルの話をしてあげれば、そこまで心にショックを受けなかったのではないかと思うんですよね。おじいちゃんと父親の口論が引き金になったっぽい感じもしますし。だから対応に問題があったのだとしてもそれはおじいちゃんと両親、お互いにあったのではないかと私は思います。


 この報道のニュースを読んで感じたのは、少子化、核家族化の結果、社会性を学ぶ機会がどんどん失われつつあるのかなと言う事でした。

 まだこの件が特殊な事例である内はいいのですが、そんなの普通じゃんって言う時代になった時、かなり生き辛い世の中になっていそう……。そうならない事を願うばかりです。

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