おーい! ボール取ってこーい!

 今日(※執筆時)も秋晴れのいいお天気です。しかし季節の変わり目だけあって一日の寒暖差が大きくなってきましたね。朝晩が寒くなってきました。どうか皆さん体調を崩されないように気をつけてくださいね。


 気温の寒暖さが大きくなると紅葉が鮮やかになってくる訳で、地元では銀杏の葉っぱがかなり染まってまいりました。桜の木は一足お先にはらはらと落葉しています。深まる秋の風情ですね。


 さて、昨日は東京ドームでアイドルのコンサート中に40kgの上空カメラが落下して男性客に怪我人が出たり、福岡の国定史跡、求菩提くぼて山の山頂近くの巨石群に人の名字などを彫った落書きが見つかったり、東京でJRの電車内の女性客のスカートの中を盗撮していた朝日新聞記者が捕まったりと様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは部活で起こった悲しい出来事の話題です。体育会系の部活は理不尽なローカルルールがあったりしますけど、何が一番大事かその優先順位を間違えてはいけませんね。


 11月7日(※執筆時)、野球部の練習試合でボールを拾おうとして川に転落し、意識不明の重体となっていた石川県立金沢西高校の野球部員の1年の男子生徒が亡くなりました。死因などは把握出来ていないそうです。


 同校はこの日開いた全校集会で、生徒に男子生徒の訃報ふほうを伝えました。集会ではすすり泣く生徒らもおり、学校は動揺が大きいとして、午前中で授業を切り上げたそうです。

 特に野球部は大きなショックを受けている部員が多い事から、県教育委員会が派遣するカウンセラーによる心理相談を1、2年生の部員全員が受ける予定との事。野球部は全体練習を自粛しています。


 金沢西署によると、男子生徒は5日午前10時半ごろ、他校との練習試合での本塁打で川に落ちたボールを川岸の柵を乗り越えて拾おうとして、足を滑らせて川に落ちたのだそうです。

 学校の説明では、もう1人の生徒が助けようとしているところを見かけた通行人がグラウンドにいた顧問の教諭に伝え、その教諭が119番通報。転落から救出まで約30分かかったのだとか。


 現場の川岸ののり面は34度の斜面、水深は2メートル以上あります。普段から野球部員は川に落ちたボールを拾っていましたが、柵は越えないよう監督が指導していました。

 新大徳川では2007年4月、小学3年生の男子児童がおぼれて死亡しています。


 同校の山越校長は「その事故は把握していなかった。新大徳川は一見、緩やかに流れているように見えるが、落ちると上がれない、危険な川だと言う事を生徒に周知していきたい」と話し、今後は川に落ちたボールは拾わない事を決めたそうです。


 川を管理する県央土木総合事務所はこの日、新大徳川全域の安全確認をしました。そこで見つかった一部のさびた柵の補修の検討をしているそうです。


 ああ、なんて悲劇! ボールを取りに行こうとしなければこんな事には――。いつも対策はアクシデントが起こってから立てられるのですよね。この事故を重く受け止めて同じ悲劇が二度と起こらない事を願います。


 普段から川に落ちたボールを拾っていたと言う話ですから、このような事故が起こるのも時間の問題だったのかも知れません。

 今回は同行していた生徒が何とか助けようとした時間が結局は無駄になった形になってしまいました。この生徒の精神的ショックが一番大きいでしょうね。どうかしっかりケアをして欲しいと思います。

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