ダッシュだ!気合入れろ!
先日、過酷な指導をする水泳教室(?)の様子がテレビで放送されていて、ネットではその指導方法に賛否両論湧き起こっていました。私はスパルタ否定派なので番組自体見ていないのですが、ネットに一部のシーンが上がっていましたのでそれを目にしたりはしました。
しかしフジテレビですからね。フジに限らず、テレビは情報の取捨選択を局の望む方向に誘導する為に偏向して放送するのが普通なので、そこは眉に唾して見ないといけません。きっとスパルタを強調するために酷い指導の部分だけを強調する感じで放送していたのでしょう。
私は指導者がしっかり子供を見た上で耐えられるギリギリで指導し、何か行き過ぎた時にはすぐサポート出来る体制になっていれば、指導のひとつの形としてアリかな、とは思っています。子供がその指導を望んでいるのであれば、と言う条件付きですが。このちゃんと子供を見ているかどうかって結構重要ですよね。
今回取り上げるニュースはちゃんと見ていなかったパターンの事例のひとつです。
8月16日(※執筆時)私立美濃加茂高校の硬式野球部の2年男子生徒が部活動中に重度の熱中症で救急搬送され、集中治療室で一時治療を受けたそうです。
それはコーチである男性非常勤講師(26)の指示で100メートル走を100本以上走った後での出来事でした。
同校によると、コーチは8月16日午後1時ごろ、生徒に100メートル走を100本命じ、さらに30本を追加。生徒は練習開始から約3時間後、残り数本のところで意識がもうろうとなって倒れたとの事です。
給水はコーチの許可を得るよう指示され、この間に生徒が補給したのはたったの2回でした。16日の美濃加茂市の最高気温は27.8℃だったとか。
ちなみに当時、近くには監督(33)もいたようです。監督はこうした練習内容を了承し、室内練習場で別の部員を指導しながら、この生徒の様子も時折見ていたそうです。
生徒は搬送先の病院の集中治療室で5日間治療を受けるなどして、1週間入院しました。その後、自宅で療養し、28日から登校する予定。今でも野球を続ける意思を示しているそうです。
え? まだこんな昭和な指導するコーチっているの? きっと相当のおじいちゃ……若いーっ! 何故26でこんな古臭い指導をしているのか。このコーチもきっと同じ指導を受けた事がうかがえます。きっとそれがこのコーチと相性が良かったのでしょうね。
しかしそれは残念ながら時代遅れです。今時自由に水を飲ませないとか虐待と取られかねません。最新のスポーツ理論とか勉強していたのでしょうか?
最高気温の数値上こそそこまで高温ではありませんが、必死で体を動かしていたら熱を持ちますし、体も疲れます。100本も走ったらそれでもう十分じゃないですか。更に追加って意味が分かりません。その30本の追加にどんな効果があるのか科学的に説明して欲しいところです。
厳しさとただキツい事をさせるのは違うと思います。効果が出てナンボですから。
監督も監督です。コーチを信頼して何も言わなかったのでしょうけど、その指導をやり過ぎに感じる事はなかったのでしょうか? 行き過ぎた時にそれを止められてこそ監督と言えるものだと思うのですが。
先のスパルタ指導にも言えますが、子供が耐えられる内はまだいいです。
しかし、厳しい指導ほどしっかり子供達を見て欲しいと思います。何か起こった時にすぐケア出来る自信があってこそのキツい指導です。それが出来ないならば決して子供に無茶をさせないようにして欲しいですね。
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