ハンパねぇ!

 皆さんは何かスポーツとかしていますか? この日記を読む人はインドア派な人が多い気がするので、きっと運動不足の人が多いのではないかと思います。かく言う私もかなりの運動不足です。スポーツする位なら眠っていたいです。睡眠最高……。


 さて、運動不足の解消として個人で出来る運動となると限られて来ますよね。ジョギングとか、ウォーキングとか……ジムに行けば器具を使った筋トレや水泳って言うのもアリでしょう。犬を飼っているなら犬の散歩がいい運動になるかと思います。


 そんな中、体力を駆使してしかも楽しめるものがサイクリングです。地元は自転車に優しい市を目指して各種イベントを催したりしていますよ。例えばしまなみ海道を自転車で巡ろうとかね。

 自転車は乗って楽しくて体力もついて一石二鳥です。道路を走る時は周りに気をつけて交通ルールを守ってくださいね。


 さて、そんな自転車ですが、体力がなくなると坂道とか登れなくて大変です。若い頃はどんな坂も気合で乗り切れたはずなのに、老化と体力不足と言うのは恐ろしいものですね。

 どうにかして坂を楽々登りたい、そんな要望に答えて開発されたのが今やお馴染みの電動アシスト自転車です。今回はそんな電動アシスト自転車の話題です。


 6月29日(※執筆時)、国民生活センターは「電動アシスト自転車」として販売されている2社の2製品について、ペダルをこぐ力を補助するパワー(アシスト比率)が、道路交通法で定められた基準を超えていたと発表しました。


 アシスト比率は最大で人力の2倍まで認められているのですが、1製品は200倍近くに達していたそうです。基準値を超えると法律上「原動機付き自転車」に相当するため、公道を走ると道交法違反となり、急発進や急加速で事故に繋がる恐れもあります。


 えっと、2倍が基準なんですよね? 何ですかその約200倍ってのは。基準の100倍ってモンスターマシンじゃないですか。パネェ! パネェぜ兄貴! ヤバさがプンプンと漂って来るぜ!


 で、その製品とは、日本タイガー電器の「Air bike」ブランドの「bicycle-206 assist」と、カイホウジャパンの「SUISUI」ブランドの「KH-DCY700」の2製品です。


 タイガー電器の製品は、アシスト比率が最大198.5倍にもなるそうです。一方、カイホウジャパンの製品は、最大2.45倍とわずかな超過でしたが、道交法に適合していると公安委員会が認める「TSマーク」の認定を受けていました。


 タイガー電器? 知らないメーカーですね。新興勢力でしょうか? こんなヤバヤバ製品を販売するくらいですし、裏では何かありそう。そう言えば海外ではアホみたいな高出力電動アシスト自転車が走っていますよね。確か中国の話題でしたか……。


 カイホウジャパンの方はこちらもメーカー名は知りませんけど、TSマークをどうやって取得したかが気になりますね。わざと弱い出力の製品で合格させて、市場にはハイパワーのものを流通させたとかでしょうか? いけませんよそれは。


 国民生活センターは、所有者に2製品を使用しないよう呼びかけ、メーカーに回収や問い合わせ窓口の設置を求めています。


 この電動アシスト自転車を巡っては、昨年の10月にも警察庁が基準を超過する7製品を公表し、回収を求めています。この時も両社の製品が含まれていました。

 国民生活センターによると、今年4月までの約5年間に、電動アシスト自転車に関する相談は1362件もあったそうです。


 中には「電動自転車が急発進して転倒した」と言った事故の情報が少なくとも16件あり、3件の重傷例が確認されています。こうした事態を受け、今回、通学や普段の買い物に利用されやすい10万円以下の9製品について調査していたところ、2製品の違反が発覚したようです。


 電動アシスト自転車って日本が初めて実用化したんですよ。すごい! それが1993年の事でした。つい最近ですね(老人の時間感覚)。それが今や世界中に広がっているそうです。海外でもやっぱり楽に走りたいと言う需要があったのですね。


 上でも書きましたけど、最大198.5倍の電動アシスト自転車は中国産と見て間違いないと思います。お値段も破格ですしね。国産電動アシスト自転車が8~10万円台なのに対して、税込みで5万円しないんです。これちょっと怖くないですか?

 彼の国ではそもそも電動アシスト自転車に関する規定がないのだそうです。だから可能な限り無茶をする。安全性は二の次です。危険です。


 このニュースにあったコメントを見ると、高出力の為にいつ壊れるかわからない代物で、部品が特殊な為に普通の自転車屋さんに持っていっても直せないのだとか。ブレーキとかは自転車基準なのですぐには止まれないと言う話も……(汗)。


 コメントの中にはこの自転車を欲しがっている人も多かったのですけど、これは典型的な安物買いの銭失いですよ! 一時の気の迷いで判断を間違っちゃいけません。


 サイクリングは楽しく安全に。風に乗って風に誘われて――。どうか気持ちの良いサイクリングライフを楽しんで欲しいと思います。

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