　世の中に健康食品は沢山あって、効果もピンきりです。全然効果のない詐欺同然のもあれば、お？　これは結構効くかも？　と言うものまで多種多様です。

　ビタミン剤とかなら効果も大体解明されてますけど、中身が聞いた事もない謎の成分とかになると、眉に唾して取り組むべき案件ですよね。

　特に知識のない人はそれっぽく書かれているだけで信じてしまうので、健康食品詐欺は昔から枚挙に暇がありません。血液サラサラ～と言いながらちょっとした手品のようなテクニックでそう見せていただけとか、某健康番組の効果の疑わしいダイエットとか……。

　既存の食品でこれが健康にいい！　って言うのも無条件に信じていいのかどうか……。ま、疑い始めるとキリがないですけどね。コーヒーなんてことあるごとに健康説や不健康説が湧き上がって訳が分かりません。

　そんな胡散臭健康食品の中で最近世間を賑わせたもののひとつに水素水があります。水素水と言えば、某有名女優さんがハマった事でも大きな話題になりましたよね。今回はそんな水素水のお話です。

　６月２７日(※執筆時)、警視庁生活環境課は清涼飲料水として製造された水素水を「がんに効く」などと効能をうたって販売したとして、医薬品医療機器法違反（未承認医薬品の広告など）の疑いで、スーパー「ジャパンミート」食品部長ら社員３人と運営会社を書類送検しました。

　部長は容疑を認め、「値段と商品名だけでは売り上げを伸ばせないと思った」と話しています。

　送検容疑は２０１６年８～１１月ごろ、東京都東村山市や瑞穂町の店舗で、「水素はがんや動脈硬化の原因となる悪玉活性酸素を体外に排出する」などとうたった広告を掲げ、缶入りの水素水約２３００本を陳列するなどした疑いです。　

　これ、店内のオススメポップで大袈裟に水素水の効能を書いたって事ですよね。まさか店内ポップで書類送検されるとはスーパーの人も思わなかった事でしょう。

　いくら売る為だとしても、医薬品でないものを医薬品のように扱ってはいけません。それは詐欺になります。

　だから健康食品の謳い文句はそう受け取られないようなギリギリの線を突いてくるんですよね。具体的な効果は明言せずに、健康になったっぽい印象の言葉を使います。

　スーパーの人もそのテクニックを参考にしていれば警察に目をつけられなかったのかも知れません。そして最後には※個人の感想です。を入れておけば完璧ィ！(汗)

　水素水の広告は科学の知識が少しでもあればおかしいなと嘘を見抜けるものがほとんどでした。広告に書いてある文章を鵜呑みにしない、これも騙されない秘訣ですね。

　幸い、水素水は成分的には普通の水なのでどれだけ飲んでも毒にはなりません。効果を期待して大量に買って飲んでも最悪損したなって思う程度で済みます。

　そう言う意味ではまだ安心出来る健康食品ですよね。症状は治らないにしても、身体に悪影響はないのですから。

　私はここまでブームになる前から水素水の存在は知っていました。最初に目にしたのはテレビショッピングだったかな。今から１０年ちょっと前です。その時は普通の水を水素水に変えるスティックを販売していました。

　その後水素水の名前は聞かれなくなり、てっきりこの商品は忘れ去られたかなと思わせてからの大ブレイク。再び名前を聞くようになった時は正直びっくりしましたねぇ。

　水素水のブレイクの裏には色んな思惑が蠢いていたらしいです。大手企業まで水素水の販売に乗り出したので、そこで一気に広まってしまったんでしょうね。

　とにかく水素水はただの水です。水素水を飲むくらいならミネラルウォーターを買いましょう。六甲のおいしい水とか美味しいですよ。

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