君君、これはけしからんよ
まぁ私もそれなりの年齢ですし、たまにはエロ漫画などを買っちゃたりもするんですけどね。自分の好みの絵柄で好みの展開、つまり使える作品に出会う確率ってかなり低いんですよ。表紙で期待して中身に失望しっぱなしです。内容は立ち読みで確認出来ませんからね。そう言う訳で最近も失望したばかりです。自分に合った作品に巡り合うのはある意味博打ですな。
だから結局作者買いになるんですよね。感性の合う作品の作者なら間違いはないですから。と、一体何故自分は今ここでこんな事を書いているんだ……(汗)。
エロもまた表現の自由との戦いでした。有害図書問題とか今の若い人は知っているんでしょうか? 宮崎勤事件とかもありましたねぇ……(遠い目)。
と、言う訳で今回はそんなお話です。
「放射能の調査」と称し少女の体を触ったとして、埼玉県警に強制わいせつ容疑などで再逮捕された男が「成人向けの同人漫画をまねてやった」と供述した為、県警が漫画の作者に模倣した犯罪が起こらないよう配慮して欲しいと要請していた事が分かりました。警察が犯罪に模倣されないよう著作物の作者に申し入れをするのは異例です。
放射能の検査、ネットでもかなり話題になっていたのでネタ自体は知っています。模倣犯が出たみたいですね。こう言うのってどうかと思いますよ。逮捕された犯人は35歳です。いい大人です。分別がついているはず。どんなものに影響されたとしてもだからやっていいとはなりません。つまり、これはいかんと思うのです。
こう言うのがエスカレートすると酷い事件を訴える作品でも、その酷い事件の描写に影響されたと言えばその作品は発表すら出来なくなります。表現の自由は守り、影響された人の考えを補正する。道具が悪いんじゃなくて道具を使う人が悪い理論で対処して欲しいと思いますね。
クジラックス先生によると話し合いは穏やかなものだったと言う事ですが、今後はもうその手の話は書きませんと宣言しているようで、確実に萎縮してますよね。誰だっておまわりさんが来たらビビりますよ。特に犯罪を犯した訳でもないのに。
普通は編集が作家を守るべきですが、直接連絡が行ったのかも知れません。国家権力恐ろしや……。
警察は犯罪者の動機でおかしいと思ったものに生真面目に向き合う必要はないんじゃないかな。それどう考えてもおかしい、みたいなものには喝! でいいんですよ。不審者情報でも不審者じゃない情報ばかり載っているイメージがあります。いやそれは単なる気の弱い人ですよとか……立場上は言えないのかも知れませんけど。
今回の警察の行動がこれっきりで、これ以上事件の起きる度にその犯人の動機に結びつく何かに注文をつける事がないように願いたいと思います。
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