お坊さんだって人間だもの

 今日は子供の日ですね(※執筆時)。こんな日は穏やかなニュースを取り上げたいと思ったのですが、残念ながらとんでもないニュースが目についてしまったので、それを取り上げたいと思います。本当に何で毎日こんなニュースばかりなんでしょう。嫌になります。


 毎日塞ぐような事件ばかりでストレスが溜まったら、お寺に行ってお坊さんと話せば心も軽くなるでしょうか。昔のカウンセラーはお寺のお坊さんでした。だから今よりお坊さんは尊敬されていたんですよね。


 今期アニメにお坊さんが色欲に溺れるようなタイトルのものがありますが、昔だったらなんて不謹慎な! と騒ぎになっていたかも知れません。

 とは言え、お坊さんだって人間ですものね。聖人君子な表向きはともかく、裏に廻れば実に人間臭かったりするものです。


 それが親しみやすさを生む効果を持っていればいいのですが、人間臭いと言えば感情がマイナス方向に動けば大変な事になります。お坊さんだからって悪事を働かないなんて事はないのです。人間ですものね。


 5月3日(※執筆時)、神奈川県警は母親の体に火を付けたとして、殺人未遂容疑で同県の建徳寺住職、多田弘隆容疑者を現行犯逮捕しました。

 母親は全身やけどの重傷。同容疑者は火を付けた事を認める一方、「脅かそうと思った」と殺意を否認していると言います。


 同署によると、親子は寺に併設された自宅で2人暮らしをしていたのですが、多田容疑者は母親と口論となり立腹。灯油を掛け、マッチで火を付けたそうです。

 火を付けてから約5分後、同容疑者が自ら119番。救急隊員が倒れている母親を発見し、病院に搬送しました。


 自分の母親に火をつけるなんて罰当たりだねぇ。実に罰当たりだねぇ……(ため息)。

 これで殺意がないなんて誰が信じると言うのでしょう。すぐに反省したのだとしても火をつけたその瞬間は心が殺意で満ちていたでしょうに……。


 そりゃ人間だから腹が立つ事もあります。ずっと二人暮らしだと何処かで歯車が狂えば、すれ違いのストレスは溜まっていくばかり事だったでしょう。お寺と言う特殊な環境が生み出す複雑な事情があったのかも知れません。


 だからって自分の感情が制御出来ないのは宜しくありませんよ。魔が差したのだとしても、そうしてしまう下地がしっかり出来ていたからこそ、その行為をしてしまったのは間違いないと思います。どうしてこうなってしまうまでに何か不満を吐き出すとか出来なかったのでしょうね。


 教義的に言っても彼の地獄行きは確定してしまいましたね。しっかり自分を省みて欲しいと思います。人生何事も修行であります。

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