第447話銀座、日本橋散歩(13)

まずはレンズ豆のスープを分け合う。

愛華

「やさしいお味やなあ、それでいてコッテリ感もある」

加奈子

「味付けが、何やろ、すっごいしっくり来る、エスニックなのに」


ヨーグルトとキュウリの冷製スープは

「これは、コクもあってすっきり感もある」

由紀

「キュウリの食感も、いいな、爽やかさもある」

愛華と加奈子も、本当に美味しそうな感じ。


次にトルコ風ナスのサラダ

愛華

「へえ、ナスをこんな風になあ」

史が説明する。

「ナスとヨーグルトとオリーブ油、にんにく、後は塩とレモン汁」

「日本だとこんなにペースト状にしないけれど、これはこれで美味しいと思う」

加奈子は目を丸くした。

「一度レシピ教わって自分も作るかなあ、材料は日本でも手に入る」

由紀は、美味しくてしかたないらしい、ただ「食べるだけ状態」になった。


殻付きムール貝のピラフ詰めについても、史が説明。

「ムール貝の殻をスプーンにして、ピラフとムール貝を食べるの、イスタンブールの名物料理、スナックって感じかなあ」

加奈子

「へえ、こんなの日本でも考えられんし、初めてや」

愛華

「フレンチでも中華でもイタリアンでもないなあ、でも不思議に食べやすい、抵抗感がない」

由紀が食べながら一言

「一度行きたいなあ、イスタンブール、面白そう」

愛華も

「そうやなあ、こんな面白くて美味しい料理が食べられるんやったら」

加奈子はニコニコ

「そうやなあ、食べまくりや」


そんな女性陣に史が一言

「そうなるとダイエットは無理だなあ」

と、立派な体格の女性店員をチラリ。

女性店員は、史の言葉までは聞いていないので、史にニッコリ。


すると加奈子が笑いながら

「史君は、ああいうグラマー系がいいの?」

愛華も笑い出す。

「じゃあ、遠慮しないで食べるかなあ」


由紀は、また違う。

「史!もっと食べなさい」

「そうしないと、私が後で体重計に乗れない」

そう言いながら、ムール貝を何個が史のお皿に乗せている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る