第177話彩とデート?(4)
お昼は、銀座というよりは日本でも有数の洋食の老舗「煉瓦亭」になった。
明治28年の創業、今では家庭料理ととなった「オムライス」や「カツレツ」は、この煉瓦亭を起点として広まり、今でも当時の味を残している。
店内はまさにレトロ風、銀座というよりは下町の風情が漂っている。
「僕はポークカツレツにします」
史は、本当にアッサリと注文を決めてしまう。
彩は
「わ・・・私も食べたかった、半分欲しいな」と思いつつ
「オムライスにするね」
になった。
史は
「とんかつの元祖のような感じで、余分な脂身も少ないです」
「ナイフで切ってウスターソースをかけて食べます」
「コショウもしっかり、厚すぎずやわらかくて」
と、本当に美味しそうに食べる。
彩は
「わ!このオムライス!トロトロ!卵が固まってなくてふんわりだね、甘酸っぱいケチャップが上手にからまって、口の中で半熟オムライスかあ・・・」
「これは聞いたことがあるけれど美味しい、これが元祖かあ・・・」
「料理人としては、勉強になる!」
と大感激。
史から、カツレツを小皿にわけてもらい、彩もオムライスを少し同じようにする。
史
「他にもカキフライとか、ハヤシライスとか、いろいろです」
彩
「うん、さすが老舗、いいなあ」
「このお店は昔から?」
それでも、一応聞いて見る。
史は
「はい、子供の頃から家族とか・・・マスターとも来たかなあ」
彩
「ふーん・・・なかなか、いい趣味だ」
と答えるけれど、とにかく美味しくて食べるのに夢中になってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます