第168話演奏会の打ち上げパーティー
大成功となった演奏会の打ち上げパーティー会場は当然、カフェ・ルミエールになる。
ただ、出席人数も多いので、大きなテーブル類は全て別室に収納、立席パーティーのスタイルとなった。
「まあ、楽団員も学園の生徒も支援者の地域の人たちもとなると」
何しろ大賑わいなので、マスターや洋子、奈津美、美幸、結衣、彩も大忙しである。
史や由紀、里奈も結局は店の手伝いをして、サービスをして歩く。
「だって、何もしていないと音大の先生とか音大生が寄ってくるしさ」史
「ほら、グズグズしないでケーキ運ぶ!」由紀
「私も動いている方が楽」里奈
母美智子も途中から手伝った。
「だって、あの子たちだと心もとない」
大旦那もこれには苦笑いをする。
「まあ、他はいいけれど、史君はやめたほうがいい、演奏会後のソリストだよ」
そう言って史を手招きする。
史もニッコリと笑って大旦那の前に来た。
そして定例の「キチンとしたお辞儀」をする。
大旦那も史を見てうれしそうだ。
「史君、素晴らしい演奏だった、思いっきりだね」
やさしく言葉をかける。
奥様からも声がかかる、
「ねえ、立派になって・・・私はうれしくて泣いてしまいました」
奥様は、また涙ぐんでいる。
そんな状態の会場で、マスターが大声で
「今から、皇帝の録画を上映します」
というと、大きなスクリーンが壁に登場した。
洋子も大声で
「伝説の名パテシィエ美智子さんと一緒に作ったチョコレートケーキを配ります!」
そこで全員が大喝采。
打ち上げパーティーも、相当な盛り上がりである。
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