戦野を跳ぶ
急げ、急げ、急げ
彼の魂はまだ、ここに在る
駆けろ、駆けろ、駆けろ
彼の唇が、わたしの名を歌っている
約束はできないと彼は言った
許して欲しいと彼は言った
約束なんてわたしはいらない
許しを乞うなんてさせはしない
跳べ、跳べ、跳べ
彼の心臓はまだ、音を刻んでいる
運命などに彼を奪わせはしない
別れの言葉などわたしはいらない
彼を求め、わたしは戦野の中を跳ぶ
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