百年前から

懐かしい、その肩に触れる

よく知っている、その腕に触れる


十年前からずっと

二十年前からずっと

あなたの美しさを知っていた

あなたの悲しみを知っていた


もう帰ってこない、その頬に触れる

失われてしまった、その寝顔に触れる


十年後もずっと

二十年後もずっと

あなたの優しさを覚えているから

あなたとの約束を忘れはしないから


懐かしい、その瞼に触れる

百年前からずっと、百年後もずっと


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る