第12話 青の温み
ふぁ~ぁ
あー あったかいなぁ。
癒されるってまさにこのことをいうのねぇ。
ずっとずーっとこうしていたい…
ゆっくりと 低く
規則的に聞こえてくる鼓動のようなリズムに包まれて
私は漂っている。
青?
透明な青みがかった霧みたいなものに包まれた世界。
透き通った青。
でも
寒くも暑くもなくて
ただただ心地いい。
なんか昔こんなことあった気がするなぁ………まぁいいや。
だって気持ちいいんだもん。
ゆらゆら
ゆらゆら
どくんどくん
ゆらゆら
とくんとくん
ゆらゆらゆらゆら…
私は身体をすっかり青に委ねたまま
ゆらゆらと漂ってく。
なんとなく鼻歌歌いながら
ゆらゆらしてたらまた眠くなってきた…
…うん。寝ちゃおう。
すると
まわりから 突然声が響く。
「めあねす。寝てていいのよ。
ゆっくりと。ゆっくりとね」
アクアかあさまだ‼
はぁい。おやすみなさいアクアかあさま。
そして私は安心して
また微睡みへ向かう。
とくんとくん
ゆらゆら ゆらゆら
とくんとくん
ゆらゆら ゆら――――――
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