ヒトノテとネコとヒザマクラの夢

作者 偽尾白

77

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★★★ Excellent!!!

最近なぜかやたらとヒザマクラをせがむ愛猫を太腿で寝かしつけながら拝見しました。

人類が滅んだ後でも、ヒザマクラへの憧憬はなくならない。ゆえに人類が滅亡した世界で生きる猫たちは、ある方法でヒザマクラを復活させようとするが……。
絵本を思わせるふんわりした文体でつづられる未来は、どこかノスタルジックだけど、ほんの少しの苦味が混じっています。

滅んだ人間は超強化猫を生み出したが、猫は人間を甦らせない。

なるほど、未来の猫ちゃんたちは私たち人間などよりもよほど賢いようです。そんな賢い猫ちゃんたちを夢中にさせるほどの魅力がヒザマクラにあるのなら。仕方ないなあ、と巨体で乗っかって私の脚を痺れさせたり、ご飯の準備を遅らせたりする愛猫の顎の下を撫でてしまいました。

★★★ Excellent!!!

 愛らしくて素直な、人類滅亡後の進化した猫の気持ちが描かれた作品。


 野良猫を自転車で踏んで、フギャァァと泣き叫びながら逃げていった時の情景を今でも思い出しては、どうか呪わないでくださいと願う犬派の私が、ああ、猫飼っちゃおうかな?と思想転換圧力感じるような圧倒的な猫力ある作品でとても困った。

 ああ、猫可愛いよ、猫……もう本当にどうしてくれるんでしょう?

 猫を飼いたくても飼えない方、触りたくてもアレルギーなどで触れない方、この作品はそういう方にとってとても危険です。
 本当に危険ですからね?
 覚悟してから、猫の肉球思い出しながら読んでいただきたい。 
 
 
 

★★★ Excellent!!!

未来を舞台にしたSFなのだけれど、一番印象的なのは、端々にあふれるユーモアと、猫への愛だった。ああ、確かに猫が話したらこういうことを言いそうだと思わせる台詞の数々が愛おしい。
ヒザマクラぐらい、いくらでもしてあげるから、おいでと言いたくなる主人公の猫力に脱帽する。

★★★ Excellent!!!

人類が滅んだ後、世界は猫によって支配されていた。そんな奇妙なお話。
この猫達は進化しており、人と同じように文化や物作りの概念を持っている。やはりこういった進化をすると、人間と同じような考えとか行動をするのかもしれませんね。

それで猫たちはふと、人間の膝枕が恋しくなって人間を復活させようとする。しかし「論理に反する」と計画は中止されたのです。
この時の理由が、結構考えさせるものですね。大多数ならともかく、一人や二人を復活させたところで、明るく暮らせる保証はないのですから。

何とも考えさせる猫たちの物語。気楽な気分で読むにはもってこいです。

★★★ Excellent!!!

 人類が滅んだ未来、ネコはちゃっかり生き延びていました。
 滅ぶ前の人類からの贈り物をうまく活用して。
 そんな彼らが求めてやまないものは、かつての――――
 ご自宅にネコを飼われている方、改めて飼いネコが手の届かないところを撫でて、膝の上に乗せてあげてください。

 このSF作品のネコたちがしてもらいたいこと、それをしてあげられます。

★★★ Excellent!!!

人類は滅んじゃいました!
でも大丈夫。そう、次世代へと進化を遂げた猫がおりますゆえ!

そんな感じで、人類の後を引き継いた猫達のゆるい感じの世界を、ふんわりとした口調で語っていく物語。

忙しくて借りるのは、猫が便利に使ってる義手「ヒトノテ」だったりしていたりと、ちょこちょこと出てくる単語が可愛かったり。

でも、どこかノスタルジックな切なさも感じられるこのお話は、短いながら、確かな世界観を持っている素敵なお話なのです。
私も膝枕でお昼寝をしたくなります。

★★★ Excellent!!!

 気付けば全部読んじゃった!うわっ、恐ろしい子…でも、ほんわかとした文体で語られるのは、人類が滅びた遠未来。過酷な異変を生き抜いたネコたちの、とてもヒューマニズムに溢れる物語ですね。童話のようにふわふわで、絵本のように懐かしい、でもピリリと辛い山椒のような毒味も刺激的。ネコたちは、賢い。もしかしたら、彼等に失敗から学んでもらうために、自分たち人間は愚かなのかもしれませんね。