乙女たち

失くしたものは大きくて。

キラキラと輝くあなたたちを見ていると、

私はそっと悲しくなるの。


もしも あのとき ああしていれば。


どうして人は、喜びを思い出すよりも

後悔を口にすることの方が 多くなってしまうのでしょうね。


もしも あのとき 輝いていれば。


私はうしろ振り返ることなく、

前だけを見つめていられたのでしょうか。


1日が過ぎて。1年を見送って。

次は『どんなことが』私を待っているのだろうと、

そんな風に考えるけれど、

心のどこかで『どんな不幸が』と変換してしまっている

疑心暗鬼な自分がいる。


もしも あのときを 受け止めていれば。


そうしたなら、

私はどこに立っていたのでしょうか。



              ~乙女たち~


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