理科室の彼
単なるあこがれだったのかな?
青い結晶が見たくて、
僕は理科室に向かうんだ。
ついでに先生にも会いたくて、
僕は
掃除が終わっても長々とそこに居座るんだ。
先生。
僕のために作ってくれた
あの青い結晶はどうなりましたか?
あの日々の思い出は
まだ覚えていますか?
10年以上経ったというのに
僕は
あの日の言葉を
つい昨日起きたことのように思い出してしまうのです。
だから今日も考えてしまう。
あれは恋だったのかな?
それとも
単なるあこがれだったのかな?
どんなに考えても、
どちらかだなんて結論は出ないけど、
ひとつ、はっきりしてることがあるのです。
先生。
僕は
先生といられた一年が、
とても幸せで、
今でもつい思い返してしまうのです。
~理科室の彼~
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