成長という名の忘却

誰にでもある負の部分を、

自分だけに与えられた特別なものと、

そうカン違いして

不幸であることに喜びを感じていた僕。


それは、

どんな行為よりもひどくこっけいで、

ひどく愚かしくて。

僕は、

不幸をネタに悦に入る僕に対し、

嘲笑を投げる気にもなれなかった。


幼さ故だったろうか?

無知 故だったろうか?


かつての僕も 今の僕も、

さして変わっていないはずなのに、

今の僕には

かつての僕の考えが理解できない。

これが成長というものか。

大人になるというものか。


愚かな過去の自分を肯定する気はないが

ただ、

あの時の僕を他人と感じてしまうくらいなら、

僕は、

けして大人になんかなりたくない。

僕は、僕でありたい。



              ~成長という名の忘却~

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