第91話 三人目。

「そう言う訳で」


 A子の横には、A子のお下がりのメイド服を着たたつこが立っていた。


「考えてみればコタツに裸で入るアホなんて居ないからなあ……」

「変態紳士ならやるのでは」

「英国にこたつがあるならな。しかしどうしたものか……」

「ボク、ひょっとしていらないこなんですか?」


 たつこが涙ぐんで聞いた。


「要らない子なら私のお下がりなんて上げません。そうですよねご主人様」

「ま、まぁ……」

「赤外線の球が点かなかったのは、タマがなかったからって事か」

「誰が上手い事を言えと以下略。金屋子神のクソ爺、知ってて譲ったと思えるわ」

「そう言う訳でたっちゃんにはメイド3号、C子の名を与えます」

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