受付捜査官

作者 千野ナイフ

83

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★★★ Excellent!!!

千葉を舞台にしたミステリーですが、その謎に挑むのは警察──

──署の受付員!

絡んでくる人物は変わり者の(イタイ)署員たち。
暇を持て余す冴えない元刑事のおじさん署員の未解決事件を、受付員の主人公が鮮やかに推理する姿はカッコいいですが、主人公は至って塩対応で、おじさん署員をディスるやり取りが何よりも面白いです!
そこにキャリアだが全く冴えない若手刑事も加わって、主人公のシュールな罵倒は拍車をかけます!

謎解きも、二部構成となっており内容も面白いです!
私は解けませんでした(苦笑)。

千葉の実在の地名が多数登場し、土地勘のある方は、なおのこと面白いです。

でも、千葉に馴染みがなくてもミステリーを読まない方でも、これはオススメ!
続編を勝手に期待しております!☆



★★★ Excellent!!!

一気に読める。
ケータイ刑事ファンならこの物語の空気感、心地よく体に浸透していくかも。
千葉愛を感じさせる描写、のんびりとした風情の中、ヒロインの推理はいい具合に読み手の少し先を行っていて、たるみもしないし置いていきもしない。
一見、平凡に見える「行き遅れ間近?」のヒロイン。警察署受付として働くフツーの公務員。ただ彼女にはある特殊能力が…。
これが読み手の想像を掻き立てるキーになる。その特殊能力ゆえにヒロインは読者のちょっと先を行き、ヒロインの見えているものは何なのか、と読者の興味を引き寄せる。
定年間近、刑事一筋で出世には見放された窓際の老警察官に共感を覚え、コネで入ったボンボン刑事には始め優越感、でものちに愛情さえ感じ始める。ヒロインとこの二人のバランスもまた小気味いい。

次の事件が待ち遠しい。

★★★ Excellent!!!

題名から、某時代小説を思い出しつつ開いてみたら、まさかのミステリー。
この物語はキャラクタ設定が非常に上手い。
推理自体は、結構考えながら読むタイプのものだと思うが、個性的なキャラクタ達がその後押しをしてくれる。
次の段落ではこのキャラは何を言うのか?何かするのか?などを考えながら読むのが楽しい。

しかし推理小説の場合、どんなに面白くても話の根幹に踏み入れられないのが残念である。