第62話 メイド王選手権!前編

「チュウさん、折り入ってお話しが」

「なんだヨメイド改まって」

 朝、珍しく突然ヨメイドがは話しかけてきた。

「実はこれに出たいです」

 そう言って取り出したるわ、一枚のチラシ

「なに?メイド王選手権?またテレビチャンピョンでもはじまるのか?」

「いやそういうのじゃないみたいですよ?」

「でもなぜ?」

「いつもチュウさん言ってるじゃないですかいつもてっぺんをめざせと」

「確かに言っていますね」

 ナナシが同意するなか一人の男が雄たけびをあげた

「オレもでるぞ!」

「エ!エビフライさん、まさかあんた女装癖が?」

「違うこれを見ろ!」

 エビフライさんはヨメイドと同じチラシをだしてきたがある一部分に赤丸がついている。

「なに幻の白エビフライが優勝の副賞としてついてくる?あんたこれのために」

「エビフライ好きの男としてこれに参加しない手はない」

「あんた恥というものはないのか」

「エビフライの衣のごとく捨てたよ」

「意味がわからない」

 するとバカが部屋に入ってきた。

「なんだお前も参加するのか、この変態め」

「入ってきた瞬間なんで変態呼ばわりされなきゃならんのだ」

「違うのかまぎらわしい」

「お前には覚えるという言葉はないのか」

「そんなもの生まれた時に皮膚と一緒に脱ぎすてたよ」

「意味がわからない」

 かくしてヨメイド&エビフライがメイド選手権に参加することになった。

「心配だしオレらも参加するか」

「”ら”ってまさか」

「そのまさかよ」


大会当日

「ここから先は戦場だ気を抜くなよ」

「そうですね、心してかかりましょう」

「まったくなんでこんな目に」

「まぁたまにはいいんじゃないですか、ほんとにたまににしてほしいですけど」

「本当にそうだな」

 集う五人のメイド(内男3名)

「では決勝で会おう」

「勝つ自信しかないという奴だな」

 こうしてそれぞれ指定の場所へと向かった。


「では第一の試合内容は着こなしです」

「着こなしとは?」

 一人が挙手し質問する。

「メイド服もに合わない奴がメイドになる資格なし!ただそれだけです」

「う~むすごいところへと来てしまった」

 そんなことをいいながらチュウは安堵していた、これで落ちればもう解放されるからだ、しかし事件は起こった。

「君合格」

 通ってしまった。

「一体どういう・・・」

 周りを見渡すとぴちぴちのメイド服を着る者たちばかり、他にもあまりにも似合わない男たちが勢ぞろいしていた。

「なぜこんなに男どもが、そんなに白いエビフライがほしいのか」

 チュウはチラシをもう一度確認した、するとさらにもう一行文字があることに気がついた。

「?さらなる副賞としてメイドのバイト時給50万円を一年続ける権利!!50万だと!!」

 チュウは今気が付いた、そして後悔したいつも金にがめつい男がこんな大切な文字を見落とすとは、メイドの文字に動揺しすぎた。

「この勝負絶対に勝つ!!」

チュウの投資に油が注がれ炎が燃え上がった瞬間であった。

                                  つづく


ちなみにバカもエビフライさんもナナシもヨメイドも第一は受かりました。

「なんで俺まで・・・」

 

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