第53話 私立オボンボボンバカ高校演劇部 最終回「カーテンコールは閉まらないっ!」

「・・・・・なにこれ」

 バカは今回のサブタイトルの名前は見て言った。

「なにこれってバカ、私立オボンボボンバカ高校演劇部の最終回じゃないか、最後なのにメタ発現させるなよ」

「いやなにそれ」

 そう、今日は私立オボンボボンバカ高校の上級生らの卒業式、チュウさんたち二年生は上級生になるのであった。

そして今チュウさんとバカは演劇部の部室にいた。

「みんなすっかりいなくなってさみしくなっちまったな」

「はぁ」

「みんなエビフライさんとエビ子さんとのデートを邪魔しに行ったんだな」

「あっそう」

「バカどうした今日は変だぞ」

「いやおかしいだろ」

 バカがいきなり大声をだすのでチュウはしりもちをつく。

「なんだ一体」

「いや誰だよエビ子さんって!エビフライさんと付き合ってんのか!」

「そうだよ詳しくは14巻を参照してくれ」

「宣伝はいいし、それ存在しないだろ!」

 バカの頭の中は大混乱、しかしさらなる情報が押し寄せる。

「そういえば部長がお前に話があるってついに年貢の納め時じゃないか」

「?部長って女なのか?」

「いや男だけど」

「ますますおかしい!!」

 すると今度はチュウがうしろから本を取り出す。

「忘れたかお前は第一巻で河合居小ちゃんに告白するつもりが間違えて部長に告白しちゃったんだろ、でそれをOKされてお前は逃げまどってる、その設定でもう休載はさんで6年近くやってるんじゃないか」

「そんなわけない」

  謎のポーズと共にツッコミ。

「とにかく部長凄い顔してたからあれはなにかあるぜ」

「そんな訳のわからん奴のことを聞いてもなぁ」

 するとその話題の人がドアから入ってきた。

「いやドアは空いたけどいないぞ」

「ここよ」

 部長はバカに絡みついていた。まるでスプリングマンのように。

「ぶ、ぶちょう!あいかわらずで」

「この人が部長!!人間か?」

「なによしつれいな」

「あっ、離れた」

 そこには身長120センチほどの男がいた

「バカ君お久しぶり」

「あっ、そうも」

(おいチュウこの人なにものなんだ)

(部長は部長だ、体は変幻自在で液体や気体にまで変身できる、おまけに親の影響で女装癖つき)

「最悪だな」

「さてバカ君おはなしだが」

「はいはい」

「実は私、海外でデビューすることになったの」

「はぁ」

「それはすごいですね」

「宇宙映画の宇宙人役に抜擢されたのよ」

「納得」

 特に今の行動を見たから。

「それじゃあバカ君またね」

 そういうと大砲を用意してそれに乗り込んだ。

「これで行くんですか?」

「ええ、そうよ」

 さらに玉ねぎと包丁、まな板セットを取り出し切り出した。そして目からは滝のような涙があふれだし。

「発射!!!」

 その涙の勢いで飛んで行った。

「もっとふつうになれんのか!!」

「さてとバカ、お前はやるべきことがあるだろう」

「なにが」

 普通にわからない。

「河合居小ちゃんに告白するチャンスじゃないか、邪魔者もいなくなったし」

「俺そんな気ないのに・・・・」

 するとまたタイミングよく

「バカくん、なにかよう?」

「またてーよく」

「じゃあお邪魔虫は消えます」

 そういうとチュウは煙になって消えていった

「お前もたいがいだぞ」

「バカくん、私いいよ」

「急展開」

 ここで見開きが入る

「そんな指示されても」



「その後部長はハリウットスターになった、今でもバカを狙っているらしいが・・・」

「まだまだ演劇部のカーテンは閉まらないようです」

「いや今回の話なんなんだこれ」

                             つづく

 


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