第34話 チュウさん&バカのバイト珍道中

「よしバカ受かったぞ」

 片手にスマホを持つ男が言い渡すはバイト合格のお知らせ

「まじであのバイト」

 バカは不安な声を漏らす

「さっそくきてくれとのことだ行くぞ」

「なんだかバイトに行ってはいけない病が」

「それ大丈夫なやつだないくぞ」

 かるくあしらわれ二人は新しいバイト先へと向かった


「初めてだな大型スーパーのバイトは」

「いつもやばい系のバイトしかやってないからだろ」

 開店一時間前にチュウバカ二人は店内に呼び出されていた

すると突如店内スピーカーから音楽が流れてきた

「この聞いたことあるようなないような曲が」

 ちゃちゃちゃちゃんちんちゃちゃちゃちゃちゃんちゃん

「ン?足音?」

 その音楽にのせてこちらへとやってくる人物がいた

その人物はマイクを片手に持ち、アフロ&サングラスの怪しい恰好をした

男がスキップしてやってきた

「トントントントンキーン」

「へ、変態か」

「変態ではない」

 音楽が消えた瞬間話かけてくる

「私はここの店長 ウドンキ・鈴木です」

「店長なのか」

「というかこれが難か」



バイト応募前

「バカここ時給いいから応募しとくぞ」

「ああいいけどさこの備考のとある人物に難ありってなんだ?」

「さぁなでも大丈夫だろう」



「そーいえばあったな」

「ではこれより新人研修を始めるんば」

「語尾ウザっ!」

 すると店長鈴木はテーブルを一つ持ってきて適当な商品を並べ始めた

「これは?」

「うちがだしているブランド商品、中間マージンをなくすことでお客様に商品を安く投稿できるのよ」

「なるほど見た目のわりに考えているんだな」

「でもなんか変な商品が多いな」

 みるとどこかでみたことある商品のパクリのようなものばかりだった

「この青いレッサーパンダってなんだ」

「ああそれ冷麺のりんごのせほら赤いなんちゃらとかあるから真似したんだけど」

「パクリ認めたよこの人!」

「というか青は見た目悪すぎだろ」

 次にチュウが目をつけたのはお菓子だった

「このややうけってなんだ」

「味がやや受けのせんべい」

「売れてるの?」

「ややうけ」

 あっ、こいつ何も考えてないなと先ほどの関心を心で訂正しはじめ

バカに至ってはタウンワークを読みだしていた

「さーて次は挨拶のしかた~」

「「へーい」」

 このあと謎の新人研修は8時間にも及んだ

途中店がオープンし客が入っていてその状況を見られるという羞恥プレイに発展した


「なんだったんださっきまでの時間」

「というかあいつ店長じゃなくてただの店員だったしな」

「うん、まじでなんだあの店」

 チュウとバカのバイト珍道中はまだ続く…

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