No.48 芸術的な主人公

「彼女をひと目見た瞬間――ミロのヴィーナスが現世に顕現したのかと錯覚した。より安直に言えばボッティチェリかミケランジェロ。或いはフェルメールの様な圧倒的な質感を持ったリアル。その荘厳な立ち姿はバロック建築の雄であるケルン大聖堂を彷彿とさせるものであったのと同時に、永遠に進化し続けるサグラダファミリアの様にも感じられた。そして、そこから発せられるグラムロックを濃縮したような華やかな声に僕は敢え無く、難無く。何の障害もなく魅了された―――」


こりゃあ意識高いわ。何言ってんだかサッパリだ。

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