第477話一遍上人語録 名号は、信ずるも信ぜざるも

名号は、信ずるも信ぜざるも、となうなれば他力不思議の力にて往生す。


(意訳)

南無阿弥陀仏の名号は、信じても信じていなくても、称えれば他力の不思議な力によって、極楽往生となるのです。


「信じるものは救われる」との言葉があるけれど、これは「信じていなくても」、ただ南無阿弥陀仏と称えれば、極楽往生となる。

いわゆる一般的な宗教者の教えから見れば、考えられない教えになる。


しかし、浄土宗の教えからすれば、至極当然である。

「南無阿弥陀仏」と称えれば、阿弥陀仏は漏れなく人を救うとの御誓願があるのだから。

あくまでも、苦しむ人間を救うのは、阿弥陀如来。

その意味が徹底した名言と思う。





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