第474話一遍上人語録 念仏の下地をつくる事なかれ
念仏の下地をつくることなかれ。
惣じて、行ずる風情も往生せず、声の風情も往生せず、身の振舞も往生せず、心の持ちようも往生せず、ただ南無阿弥陀仏が往生するなり。
(意訳)
念仏を称えるに際して、事前準備などはしてはいけません。
ともかく、念仏する姿勢が良いからと往生するのではなく、声が美しいからと往生するのではなく、身体の動かし方が良いからと往生するのではなく、気持がしっかりとしているからと往生するわけではないのです。
ただ、南無阿弥陀仏のみが、往生するのです。
姿勢とか服装が清らかでなくてはならない、声が美しくなければならない、念仏をする身体の動かし方に注文をつける、また念仏をする心構えも指導するような僧侶がいたのだと思う。
しかし、一遍上人は、念仏の本質を述べ、そのような指導を否定する。
「南無阿弥陀仏と称える念仏の声に包まれるから往生できる」
「それ以外の、工夫は必要ない」
これも、名言,至言である。
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