第425話一杯の水

一杯の水であっても、飲んでみなければ、水の味わいがわからない。

無味無臭の水であっても、体内にはいれば、体調に一定の変化がある。

喉が乾いている時は、特にかなりの変化がある。

ただ、それが美味しいのか、そうでもないのかは、結局はその人自身の感覚。

他人は、「そうだろうなあ」ぐらいは思うけれど、実際は別人間、本当のことはわからない。

「悟りの世界」に限らず、一切は全て、「冷暖自知」。

実際に味わってみないとわからない。

しかし、人間というものは、味わいもしないで、とかくあれこれと言う。


「赤いサングラスをかければ、白いものも、赤く見える」


最初から、先入観念だけで物事を判断すると、本質など全く理解ができない。

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