第396話石仏の話(26)くずれかけた地蔵尊
くずれかけた地蔵尊、長年の風雨に耐えてきたのだろうか。
それでも、「願掛け」の意をこめて、「よだれかけ」を首から下げ、新しい花が備えられている。
見た目がどんなであっても、御仏は御仏。
絢爛と輝きながらも秘仏とされて見ることができない仏と、実は何ら価値は変わらない。
それを感じるかどうかで、崩れ落ちた地蔵尊に手を合わせられるかどうかで、人間の器量も異なってくるのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます