第294話般若心経 無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽

無無明 亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽


「無明もなく、また、無明が尽きることもない」

「乃至、老死もなく、また、老死が尽きることもない」


「無明」とは、自分たちが様々な事柄の原因や縁に気づくことができない状態。

自己本位、自己中心に考え、自分にとって不利な原因や理由を考えない。

人生における「迷い」のもとである。


「老死」は、この世に生き物として生まれた以上は、当然迎えるもの。

これも、人生における「苦しみ」のもとになる。


「色即是空 空即是色」「是諸法空相」

つまり「留まらない心」でいるならば、何に対して執着をする必要があるのか。


「くよくよと、思い悩むことはない」

その意味もあるかもしれない。

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