第195話白隠語録(2)心の雑草

つねに心をとり離しやるな、・・・(中略)坐禅しぶりに胸焦がしやるな、とらずもとめず 坐禅をしやれ


訳とすると、何事にも一心に取り組みなさい。修行を面倒くさがり、あれこれと理由をつけないことです。そんな理由は捨てて、目の前のことに一心に取り組みなさい。


人間の心は本来の目的を離れ、面倒だとか、思い込みとか、目先の欲望などに振り回されやすい。

これは言ってみれば心の中に生えた雑草だということ。

心が雑草だらけになれば、心の庭にもともと咲いているきれいな花も見えなくなる。


余計なことを考えず、掃除の時は掃除に集中する。

掃除の時に余計なことを考えていると、時間も余計かかるしバケツをひっくり返して二度手間三度手間になる。

苦手な英語の試験の直前に、これまた苦手な三角関数の勉強をしても仕方がない。

チグハグなことをやれば、おおよそ結果も惨憺たるもの。


他にもたくさんの例があると思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る