俺の妹は魔法使いらしい

作者 orion letter (苗城研真)

9

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★★ Very Good!!

 これは「誰かに校閲・しっかりとした(略」用の辛口レビュとなります。

 本作は日常における非日常を描いた作品でした。
「んー…………気分」の下りはいいですね。妹の成長が垣間見える日常風景を上手に表しています。
 また、ラストも美しく描けています。
 そして日常の中にある非日常を描く、作者の意欲が感じられました。

 ここから辛口のレビュです。

 何故妹を高校生の設定にしたか? そこが疑問でした。
 この話は、妹が小学生ならほのぼの物語で気持ちよく終われたでしょう。
 ただ、高校生妹が魔法少女とするにはリアリティが不足していて、少々不気味でした。
(リアリティ=説得力と言い換えても良いです)

 まず前提として、普通の女子高生は魔法少女を目指しません。
 魔法少女になる女子高生は普通ではありません。が、その普通でなさ、異様さというものが表現しきれていない。だから少々不気味に感じてしまう。

 それはおそらく妹の設定不足が原因かと思われます。

 この妹に必要だろうわかりやすい設定は、いじめ・不登校・発達障害。突飛な設定だとサヴァン・天才などなど。(あくまで例えです)
 妹が何故そうなっているのか? バックボーンが見えないため、日常に登場する「女子高生で魔法少女」という非日常が浮いてしまっている。
 普通でなさを読者が納得できるよう、しっかりバックボーンを表現してみてください。
※妹の設定が完璧であれば、状況説明を補強してみてください。

 この非日常が当たり前の日常と一体化し、最後の「魔法」のシーンまでに深い兄妹愛を読者に感じさせられれば、もっともっと素晴らしい物語になることでしょう。


 以上、辛口になって申し訳ありません。
 難しいとは思いますが、頑張ってください!