内藤さんと憂鬱な女神

作者 高部

楽器と奏者がどちらも活きなければ音は綺麗にならない

  • ★★★ Excellent!!!

YAMAHAは使いやすく、Bachは金管楽器では一番メジャーかもしれません。そんな中、内藤さんの使うのはFortunaの楽器。

しっとりと哀愁漂う音を作るのは得意でも、吹奏楽で必要とされる明るい音は苦手。

ね、こうしてみるとどこか人間みたいではないですか?

私の楽器はトロンボーンのトロ子というヤマハのものでしたが、単純でまっすぐな音が出ました。学校に全く同じメーカーの全く同じ型のものがあったのですが、トロ子とは癖が違う。やっぱり吹いてもいつも通りにはいかないんですよね。(ま極論いえば上手い人が吹けばなんでも綺麗に聞こえるんですけどね。)

奏者にとって楽器は相棒です。人に個性があるように楽器にも個性があります。人の手となり足となり、体の一部のようでどこか楽器自体にも色がある。そんな楽器目線の小説はいかがですか。

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