斎藤一樹

○×町のあかりの家に「みらい」のメンバーが集まっている。


あかり「さて、私がリーダーになったのはいいとして、あれから"ペンギン"2体もさらわれちゃったよ。」


たまねぎ「さらわれたのは順番にRe-44とRe-34みたいだね」


かずき「ジョージョを入れて4体もさらわれちゃった」


あかり「かずきくん」


たまねぎ「かずきくんのせいじゃないよ」


かずき「うん。」


たまねぎ「"ペンギン"のコード番号に意味はあるのかな?」


あかり「番号かぁ。最初にさらわれたって言われてるのが7番でしょ?次がジョージョくんで1番。そして最近さらわれたのが44と34。ん~。」


たまねぎ「7・1・44・34」


あかり「ん~」


かずき「あまり意味はなさそうだね。もしかしたらその"ペンギン"の偵察内容に関係があるのかな?」


たまねぎ「確かに。"ペンギン"は個体ごとに偵察内容が異なるんだったね。」


かずき「うん。ジョージョは子供の偵察だった。」


たまねぎ「かずきくんは他の"ペンギン"の偵察内容は知っているの?」


かずき「ううん、ごめん、はっきりとはわからないんだ。ペンギン調査団も最近そのあたりを調査し始めたところらしいよ」


あかり「んー!なにか進展しないかなぁ!」


たまねぎ「次の犯行現場もしくはさらわられる"ペンギン"を予測できるといいのだけれどね」


かずき「僕が犯人なら、」


あかり「犯人なら?」


かずき「次は車を使わない。」


たまねぎ「ふむ」


あかり「どうゆうこと?」


かずき「今まで4体みんな車でさらわれたっていうのが警察の見解だった」


あかり「うん(けんかい?)」


かずき「車の種類も同じだとも言ってた」


あかり「うんうん(けんかいってなんだろ)」


かずき「だから警察はまずその車種をマークすると思う。でも可能性として車を変えるというケースも考えられる。どちらにしても次も車でゆうかいが行われると普通は考えると思うんだ」


たまねぎ「普通はそうなるね。」


あかり「うん?」


かずき「僕が犯人ならそこを突く。」


たまねぎ「逆転の発想だね」


あかり「うー」


かずき「そうなると標的になる"ペンギン"は限られてくる」


たまねぎ「Re-17くんか」


あかり「えー!あの子!?さすがに電車でゆうかいはないんじゃない?周りに人いっぱいいるよ?」


かずき「何か手を打ってくると思う」


たまねぎ「あかりちゃん、そこだよ。まさか電車で"ペンギン"がさらわれるなんて誰も思わない。何か手があるのならこれは犯人にとって逆に都合のいい状況になるんだ」


あかり「そうゆうものなのかなぁ」


かずき「むやみに捜索範囲を広げるくらいならこの推理にかけてみたい」


たまねぎ「やってみる価値はあるね。リーダーの見解は?」


あかり「私のケンカイは、かずきくんがそう言うならやってみようと思う」


たまねぎ「決まりだね。これから僕らはRe-17くんをマークしよう」


かずき「うん」


あかり「おーし!(あ、ケンカイの使い方あってたんだ)なんだかはりきってきたぞー!」


かずき「僕らで犯人を突き止めよう」


たまねぎ「うん」


あかり「ところでさぁ」


かずき「どうしたのあかりちゃん?」


あかり「"ペンギン"って宇宙から誰が送ってるの?」


かずき・たまねぎ「・・・」

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