一樹
一樹「うわぁなつかしいな」
岬「どうしたの?」
一樹「いえ、この駄菓子屋小さいころによく通ったんです。まだやってたのか、すごいな」
岬「まだ時間あるし、寄っていく?」
一樹「いいですか?」
二人は寺田屋に入る
一樹「うわぁなつかしい。何も変わってないんだな」
おばあちゃん「いらっしゃい」
一樹「こんにちはー。へー。あっ、これ僕大好きだったんですよ!ブタメン!これも!すもも漬け!きなこ棒!あっ、きびだんご!うまい棒!ははは」
岬「なつかしいね~」
一樹「あの頃夢見た大人買いしようかな」
近所の小学生1「おばあちゃんこれちょうだい!」
おばあちゃん「はいよ」
おばあちゃんと近所の小学生のやりとりを眺めている一樹と岬
一樹「・・・なんかいいですね」
岬「そうだね。僕も何か買おうかな」
一樹「ここは僕が出しますよ」
岬「じゃあ大人買いの一部にお願いするかな」
一樹「みんなの分も買っていきますか」
岬「喜ぶだろうね」
近所の小学生1「おばあちゃんさっきのもう一個!」
おばあちゃん「はいよ」
ジョージョ「ジョージョ!」
おばあちゃん「はい、こんにちは」
一樹「え?」
一樹たちに気づかず店内を物色する"ペンギン"
ジョージョ「ジョ~」
一樹「・・・(マジか)」
ジョージョ「ジョージョ!」
おばあちゃん「はいはい。お金はいいよ」
ジョージョ「ジョージョ!」
おばあちゃん「あらお金持ってるの」
ジョージョ「ジョージョ!」
おばあちゃん「じゃあもらっとこうかね」
一樹「(マジか、、)」
ジョージョ「ジョージョ!」
おばあちゃん「はい、またね」
"ペンギン"はお店を出ていく
一樹「おばあさん、"ペンギン"はよく来るんですか?」
おばあちゃん「よく来るよ。いろいろ見るけど結局くるくるボーゼリーしか買わないけどね」
一樹「そうですか。これ全部お願いします」
外に出る二人
近所の小学生1「よし、今日は新しい遊びを教えてやる!」
ジョージョ「ジョージョ!」
近所の小学生1「いいか、これは大昔からある遊びなんだ」
ジョージョ「ジョージョ」
近所の小学生1「その名も"こおり鬼"だ!」
ジョージョ「ジョ!?」
近所の小学生1「まずジャンケンで負けたやつが鬼になって他のやつらをタッチしに行くんだ」
ジョージョ「ジョ―ジョ」
近所の小学生1「タッチされたやつは鬼になっちゃうんだ」
ジョージョ「ジョ!?」
近所の小学生1「安心しろ。本当に鬼になるわけじゃない。このゲームの肝心なところは"こおり"って言って腕を胸の前でクロスさせればタッチされても大丈夫なんだ」
ジョージョ「ジョ〜」
近所の小学生1「だから鬼にとって圧倒的に不利な無茶ゲーでもある!よし、わかったらさっそくみんなを呼んでやるぞ!」
ジョージョ「ジョージョ!」
一樹「・・・」
岬「彼は"こおり"って言えるのかな」
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