第11話
夏のイベント会場前の広場
俺は獣魔を倒し力を使い果たし、へたり込んでいた。そして以前、今回と北条さん達を守る為、密かに戦っていた事が分かり感謝して俺に北条さんが泣いてすがり付いていた。そして俺を見詰め・・・・
「ん!?」
キスをした。
「ヒドイなぁ、こっちは思う様に動けないのに。」
「だからよ。」
見詰め会い微笑んだ。
「ごめん心配かけたね。」
「貴方は何時も何時も・・・・もう話してくれても良いでしょ?」
「うん。」
「さっきの女の人の声はやっぱり最初に感じた時の人ね?」
「うん、この体の持主のガラナ・ベイフィールだよ。」
「初めましてお嬢さん。」
とガラナが挨拶した。
「じゃあ貴方は?」
「俺は勇太、空渡勇太。未来人の男だよ。
異世界でガラナの体に憑依してしまったんだ。」
「未来人!?異世界!?・・・初めて会った時中山さんにはああは言われたけれど、薄々もう1人女の人がいて、普段話してる男の人の貴方がいる気がしていたわ。」
「そうだったのか、だから女の俺に接して居るのに少し反応が違う気がしてた。その・・・・キスしてしまった時の事とか。」
「・・・ええ、それとあのおしゃべりするヒコーキさんは?」
「君もかね、ヒコーキさん出羽ないぞ、ガイバーンだ。それと私よ。」
「その声は凱刃さん!」
「ガイバーンは北条さん達と遊びたい一心であの姿で現れたんだ。許してやってくれ。」
「そんなの良いわよ!貴方と遊べて楽しかった。」
「ありがとう北条さん。うれしいわ。」
「ふ」とAIも二重人格の様な者に成るのかと思った。
「それとさっき君もかと・・・・凱刃?」
「凱刃でいいわ。」
「凱刃さんが言ってたけれど、他にも?」
「うん。」
その時紗理奈が走ってやって来た。
「ベイフィールさーーーーん!北条さんがベイフィールさんが心配って言って走って行っちゃったんだけど!」
「紗理奈もだよ。」
「中山さんまで・・・・。」
「ごめん、余り多くの人に知られると生活や活動の妨げに成ると思って。もう良いよ紗理奈。バレちゃったよ。」
「えー!バレちゃったの?」
息を上げた紗理奈言った。
「活動って?」
「獣魔が現れるポイントを探しているんだ。そして向こうの世界へ行って、獣魔がこっちに来る根源を叩く。」
「そうしたらもうこっちに戻って来れないんじゃ・・・・。」
「分からない。」
突然紗理奈が叫んだ。
「そんなの嫌だよ!」
「前に分かったて。」
「そんなの嘘に決まってるじゃない!」
紗理奈が泣きそうな声で叫んだ。
「どっちにしろいずれは未来に帰らなきゃ成らないんだ。」
「じゃあそれまで一緒に居てよ・・・。」
紗理奈は泣きそうな声で怒りを抑える様に言った。
「・・・・分かった、一緒に居るよ。」
俺は優しく紗理奈に言った。
「で、北条さんは何時まで勇太にくっ付いてるの?」
「こ、これは空渡君が倒れない様に支えているのよ。」
「何でもいいから俺ヘロヘロだから、ガイバーンに乗せてくれないか?」
「あーごめ~ん。」
ガイバーンは着陸して、コックピットのハッチを開けた。二人は俺を担いでガイバーンに乗せてくれた。
「それじゃ俺先に紗理奈のアパートに帰ってるから。」
ガイバーンは俺を乗せて飛び立ちその場を去った。
イベント会場からの帰りJR吉祥寺駅北口前
「所で中山さんは何時からベイフィールさんが、空渡君だと知っていたのかしら?」
「井の頭公園に調査に行った夜、獣魔に襲われた時ダークエルフの彼が、助けに来てくれた。その時は分からなかった。でもその内女の人の声がして会話を聞いていたらその日の夜の内に普段話してる人が男の人と分かった。」
「じゃあ翌日学校に転入した時にはもう、
知ってたのね?」
「うん。」
「え!?じゃあ夜は?」
「同じ部屋で寝てたよ。」
「襲われなかったの?」
「勇太はそんな事しないよ。」
紗理奈は笑顔で話した。
「分かったわ。じゃあまた明日。」
二人は自宅へ帰って行った。
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