むつみと春の取材事件簿

作者 我那覇アキラ

83

30人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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ぼんやり系でも特殊能力を持つ春、そんな春の保護者的役割のむつみ

二人が通う芸大で起こる殺人事件、

警察の捜査で殺人犯は捕まっても事件の真相は他にもあった。


まずキャラクターが素敵です、ぼんやり系の春。
過去に辛いことがあったのに、それを上回るぼんやり系
彼女の特殊能力「過去見」は全能ではないのです。

その春をサポートしながら事件を解決するむつみ
むつみの冷静な洞察力がなければ事件は解決しないのです!
と、言いたいところですが、春も洞察力抜群。
二人の差は単に理論立てて話せるかどうかの違いだけなのかも知れません。

悲しい話なのに読了感が爽やかなのは、ひとえにこのキャラクターが
素晴らしいのだと思います。

また今度、この二人で物語を書いて欲しいと思いました。


★★★ Excellent!!!

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漫画のネタ探しで、偶然密室殺人に遭遇した主人公。

殺人事件ではありますが、春ちゃんの不思議な魅力とテンポのいい会話に、サクサクと読み進めることが出来ます。

丁寧に書かれた事件の背景となる心理描写と情景描写。
軽快なタッチで綴られたとても読み応えのあるミステリー小説です。

★★★ Excellent!!!

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軽い読み口のミステリー小説。読みやすいのに、ストーリーはしっかりとしており、ちゃんとしたミステリーを読んだなという満足感がありました。

話は、大学の部室(密室)で死体が見つかる――というところから始まります。探偵役の男女コンビが、とても良い味を出しています。

この作品の一番の良さは、エンタメとしての完成度の高さ。ミステリーの面白さ、キャラクターの親しみやすさ、そして、読んだ後に満足感を得るストーリーの深み。これらのバランスが、すばらしい。きちんとしたエンタメ小説だったな、と感じました。

安心して人に薦められる作品です。

★★★ Excellent!!!

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マイペースで一見、物事を深く考えていなさそうな春ちゃん。
クールに論理的に物事を考えるむつみ君。
二人が、漫画のネタ探しで密室殺人に挑みます。

春ちゃんの推理が好きでした。物事の考え方が雑に見えて、むつみ君とはまた違う角度から鋭く切り込んでいく推理スタイルがとてもいいです。
そして春ちゃんには、超能力的な特殊能力があるのですが、過去話で掘り下げられていて、推理力とむつみ君の関係とともに興味深く描かれています。
そしてその過去話はせつなくもあったり。

基本的にコミカルでとても読みやすいです。
春ちゃんとむつみ君は探偵の時だけじゃなく、コミカルな要素の時でもいいコンビです。調査を手伝ってくれる庄司君も楽しいキャラをしています。

ミステリーを読むのは久しぶりでしたが、面白い作品でした。

★★ Very Good!!

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本作は芸大サークルを舞台にした密室殺人もののミステリーです。
もっとも密室トリックそのものはさして目新しいものではありません。
この作品の魅力として取り上げるべきは、やはり『多重解決』の面白さでしょう。

推理小説では、ある謎に対して何通りもの答えが並立的に与えられる趣向のことを『多重解決』といいます。何通りもの“仮説”が並立的に与えられるものの解決そのものはひとつである作品についても『多重解決』というあたり、実際には『多重推理』だとか『並列推理』と言う方が的を射ているような気もしますが、いずれにせよ本作も『多重解決』の系譜であるとは断言してしまって良いでしょう。

本作では大学で発生した密室殺人の謎と、探偵役の一人である葉月春の家族にまつわる謎を軸にして、ストーリーが進んでいきますが、興味深いのはどちらにも表の解決と裏の解決が存在するということ。そして、どちらの謎についても表の解決を踏まえずして裏の解決には到達できないということです。表の解決が俗に言う“捨て推理”になっていないのです。

ところで葉月春は過去を幻視しスケッチできるという特別な力を持っており、真相の究明に大いに貢献するわけですが、このスケッチの解釈というアイディアもまた、多重解決ととても相性が良い。もしシリーズ化するのであれば、是非、この多重解決という部分にこだわり続けて欲しい。贅沢を言えば絵でも動画でもなく漫画であることに意味があるような二重解決を読んでみたいと思いました。

★★★ Excellent!!!

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最初から殺人事件が起こるものの、春とむつみ、庄司などのコミカルな会話に、ほんわかとストーリーは進み、犯人も分かって、めでたしと思いきや……まだ事件には隠された謎が。
春が一種の異能を持つという設定ながら、全体がすごくナチュラルな文章なので、何だか本当に彼らがいそうな気がします。
刑事や探偵が謎解きと違って、普通の学生達が事件の謎を解くのもいいですね。すごく身近に感じて(^^)
個人的には、春の過去バナが、ぐっと来ました。
むつみと一緒に「春、それ以上言わなくていいよ」って心の中で言いました。
春のお母さんも、犯人も、人は皆一面じゃないので、いくつかの顔を持ってます。
事件の背後に、そういうものが見えた時、ふと考えさせられますね。
エピロ-グの春とむつみが好きでした。
ありがとうございました(*^^*)

★★★ Excellent!!!

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まず章の構成が素敵です。
最初に事件の提示で読み手を引き込み、狙いすましたようなタイミングで過去へ。そしてまた…。

多くを書くと他の皆様に怒られるので書きませんが、登場人物全てに役割があり、存在感があります。特に主人公コンビの存在感は奇をてらった能力設定にもかかわらず『これ実話じゃないの?』と思わせる程に高いです。

勧善懲悪ではないところもexcellentです!
素敵な作品に出会えました。 有難うございます。

★★★ Excellent!!!

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マイペースでありながら鋭いところもある不思議な能力を持つ春と、やれやれ系男子のむつみのキャラがとても立っており、素晴らしいコンビでした。殺人事件が発生して謎を解いていくというミステリー作品でありながら、漫画家志望者ものの要素がうまくストーリーに絡み合っており、春とむつみの過去について描かれていた部分は良いアクセントになっていたと思います。事件の真相についても、それぞれのキャラが役割を果たし、なおかつ過去がしっかりと書かれており引き込まれました。ミステリーでありつつ漫画家志望者ものであるという特徴を生かした設定とキャラとストーリー、ぜひ多くの方に楽しんでほしいと思います。春の行動力と言動に、むつみのようにやれやれな気分になりつつも、きっと読み手も春に惹かれ、その行動や言動から目が離せなくなると思います。

★★★ Excellent!!!

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もう、これは「正統派」と言わせていただいて宜しいかと。
タイトルの「むつみと春の取材事件簿」というも判りやすいですし、なにより探偵役の春とむつみのキャラが秀逸。

かつ、作者さまの経験をふんだんに生かした舞台設定である「漫画研究部」

……ああ、密室殺人事件かぁ、なんて思っている人ほど、しっかりと組み込まれたこのミステリーをお薦めしたいです。

ポワロ、ホームズ、眺めの良い部屋、など。お洒落な作品を思い起こすような、ミステリならではの筆運びに、読者に懇切丁寧なヒッチコックの誘導の如くの構成。

昨今のメインストリームの「異能」も含まれていて、読みやすさも抜群でした。ただの推理ものではない分、やりとりがコミカルなのも特色かと。

〝騒々しいはずの殺人現場で神経を研ぎ澄ませる春〟

漫研だからでしょうか? 神経を研ぎ澄ませてシャーペンを走らせる音が生きて聞こえてきました。

第一章の春の戯れ、までを読み返しただけでもこれだけの情景や、仕掛けが見えています。ここから本格的な推理パートに入るのでしょうか。ますます楽しみになる一作です。

やれやれ系男子と天才天然女子が果たしてこの事件のどんな結果を導くのか、一緒に見届けてみませんか?

★★★ Excellent!!!

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クールで論理的、だけどサークルの漫画はドがつく平凡な探偵役のむつみと、天真爛漫でちょっとおバカ(っぽい)春との凸凹コンビによる、学園ミステリー!

ライトな読み口ながら、内容はしっかりとハードなミステリーとなっていて、学園モノファンはもちろん、ミステリーファンでもしっかりと楽しめる内容です!

★★★ Excellent!!!

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自由気ままな天才(?)探偵の春と、暴走気味な彼女をサポートする役のむつみ。
そんな彼らの前に事件が巻き起こる。
漫画のネタの匂いがプンップンするということで首を自ら突っ込みまくる春。行き過ぎた行動は相棒のむつみになだめられつつ、遊んでいるような振る舞いの中に鋭い観察眼がキラリと光る。テキトーにしているようでも実は誰よりも事件に向き合っている。時には鋭い推理でズバッと斬りこみ、さらには特殊能力持ちだというハイスペック。意外と天才肌です!
そんな自由奔放な春を「やれやれ」と言いつつも支えているむつみくんとの関係が何より印象的でした。もうお前ら幸せになっちまえよ。
事件は早々に決着し、あれ? もう終わり? と思った矢先、物語はさらなる真相へ…。ああっ! これ以上はミステリーなだけにネタバレできませんもどかしい!
私的には春とお母さん。春とむつみの過去の話がお気に入りでした。
キャラクターも特徴的で、庄司がお気に入りです! 彼の折れない不屈のメンタルに惜しみない賞賛を! あ、もちろん春とむつみの掛け合いも美味でした。
語られる文は軽妙で、一話一話の分量が短く読みやすかったです。
登場人物それぞれの関係と心情に特に力を入れた作品だということがビシビシ伝わってきました。自由な春とやれやれなむつみ。それを取り巻く人間関係。人間味溢れるミステリーをさあ、どうぞ!

★★★ Excellent!!!

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他の方が内容の方に触れられているので、多くは割愛させてもらいますが、これは非常によくできた密室殺人ミステリーだと感じました。
元は担当もついたことがある漫画家さんだったということもあって、漫画研究部の活動内容や、漫画を軸にした話の進め方など、随所でその才能やセンスが光っています。
密室ものとしても、最初の内は、ああ多分こういうことだろうと思っていた通りのことになって、謎解いちゃったかな? なんて得意になっていましたが、それだけでは終わらず、事件はそこから二転三転し、意外な真相という形で幕を下ろしました。
一番好きだったのは、なにげない日常で起こる殺人事件の謎解きに、ファンタジー感のある特殊な能力が使われるところで、それがうまく物語にはまっていたところですね。
これからも、面白いミステリーを書いていただけたらと期待してしまいますし、漫画的なセンスをいかして、別のジャンルにも挑戦してみてほしいところです。

★★★ Excellent!!!

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漫画研究部に所属する二人は対照的だ。
話が斬新だが整合性が取れていない女性。
流れは綺麗だが話が面白くない男性。
そんな二人はある日、大学構内で殺人事件に興味を持つ。
直感で推理をする彼女に理論立ててその推理を確たるものとする男性。
そんな二人が見つけた「真相の深層の真実」とは――?

直感でモノを進める春に対し、むつみが理論的に組む、しかも協力的ではなくてむつみはライバル心を抱きながら春よりも先に解こうと躍起になるという物語の進め方が非常に面白いです。
また「何かがおかしい」という直観力を元に更なる真実に至るにあたって、彼女の過去の綴り方からも、むつみが彼女の直感を信頼していく理由が明白で、物語の面白さに肉付けをされています。
文章に関しても非常に読みやすく、また必要な情報はきちんと提示されているというフェアな推理物で好感が持てます。
読了感はやはりミステリならではの、謎が解けた後のスッキリ感はありましたが、被害者が好ましくないのでもやもやとした感情が残る面はありますね。それだけ登場人物に感情移入してしまったということでもあります。

非常に面白い推理物でした。

★★★ Excellent!!!

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天真爛漫、過去見モード探偵と理論派探偵のコンビが謎を解く!
自分が知らない過去にあった出来事を絵に描く事ができる不思議な能力を持つ春、そしてその不思議な能力に振り回されながらも
魅了され、犯人を冷静な理論で追い詰めていくむつみ。
一見して相克する二人が徐々に犯人を追い詰めていくスリリングな展開!現代版ポアロここに登場です!