第331話「帰還への道程」


 ハッキリ言おう。

 面倒過ぎて全部投げた。

 戦争終結の宣言。


 完全に止まったアトラス・パイル群の後始末。


 真面目に神経を使ってやったのは大陸が沈みそうな程に不安定化した大陸中央直下の物理的な工事だけである。


 戦争は完全終結。


 数か月をたった3日くらいに凝集した結果はまぁあったく人体には優しくなさそうな超絶ブラックなお仕事ばかりを生み出した。


 300秒を生み出し続けていた塩辛海賊団With他一杯の話を聞いたり、妖精さん達との交渉だったり、日本帝国連合とアメリカ単邦国との折衝だったり、UUSAへの降伏受諾宣言だったり、天海の階箸の再構築やバレルとの戦後処理だったり、諸々はかなり投げやりに前々から用意していた準備と書類を投げて1行程分くらいを終了させただけだ。


 結局のところ……そう、最悪の状況に備えて使うはずだった準備の9割は何ら使用されなかった。


 拍子抜けというやつである。


 まぁ、無限湧きした戦車の残骸が大陸中央を鍋底にしてはいたが、その内に適当な資源として売り出せば、今回の一件で消費された国力も回復するだろうと各国の関係者に打電したので問題も無いだろう。


 海賊船の船長とその背後にいるオブジェクトの管理者はまだまだ沢山秘密兵器があったのに残念、みたいな顔をしていたが、だからって必要ないのに使わせる理由もないし、もしもの時の為に貸与しておいた諸々も次の為に持っておけと回収もしていない。


 各地に連絡を入れて、大陸中央で地殻工事終了のお知らせが終わったのが副総帥完全消滅から2日後。


 日本列島の数倍では足りないだろう工事量はそれなりに大変だった為、深雲を慎重に運用しつつ、色々と弄っていたら、あっという間に時間は過ぎた。


 今回の一件で旧ポ連と呼ばれるようになった独立領からは次々にカシゲ・エニシ宛の会談の申し入れがあったらしいが、ごパン大連邦の上院議員達が何か知っているはずもなく。


 最終的には適当に空飛ぶ麺類教団の半分ケロイド男に通信を入れて、そっちで誤魔化しておいてと情報操作を依頼。


 高く付きますよと言われたので世界最大の動力炉(の予備電力供給用であるマントル発電炉)と化しているアトラスパイル群の占有コードを投げやりに押し付けて管理まで任せた。


「ふぅ。やっと終わった感が酷いな」


「全部、知り合いに仕事を投げた人間の発言とは思えないな。さすが我らの魔王閣下……」


 ジト目になっているのはアウルだ。


 現在地は黒い雲に覆われていたはずの大陸中央地帯。


 戦車平原とでも名付けようか。


 というくらいに戦車と大量の溶岩が固まった大地の上。


 周囲にはもう草花が生えており、深雲による地球規模での環境操作は上手く作用しているようで別座標宇宙に繋げていない状況での全ての能力は今現在、太陽に向けて絶賛落下中の地球の異変を食い止める事に使われていた。


「ええと、白粥の王様にも連絡入れたし、戦車50万台ぶっ壊したガトー・ショコラ=サンへのお礼の究極人型兵器も送ったし? ガス室大阪弁少女には汎用モノポーラ―型のデバイスも送ったから……ええと、後はバレルの連中にアレを依頼して……妖精円卓の連中に上手く仕事を押し―――発注して……」


 やっぱり、アウルはジト目だ。


「カシゲ・エニシ」

「ああ、来たか?」


 隣の区画。


 中央平原に建てた現代式のプレハブ小屋の二軒先からUUSA側から降伏文書を持って来ていたマリア・カーター中佐が颯爽と現れていた。


「我が国の降伏を受け入れた以上、講和条約を結ぶのは早めにして欲しいのですが、まだ時間が掛かりそうなのですか?」


「ああ、調印式典準備中って本国は黙らせとけ。別にいいだろ? どうせ、まだ一波乱ある」


「一波乱? あの戦争を生き残ったというのにまだやる事があると?」


「つーか、前哨戦つったろ。昨日」


「前哨戦……我が国の衛星軌道艦隊が計測した結果をお教えしましょうか?」


「何だ?」


「戦車9200万両の内の950万両を撃破。重砲7439万門の内の328万門を破壊。ごパン大連邦側の装甲戦力は全滅するも死傷者は0人。いいですか?」


 ジロリと何か微妙に前より迫力が増している瞳が睨んでくる。


「こういうのを非常識というのです」


「オレ、世界を救ったはずなんだけどなぁ……何故、怒られるんだろうと思わずにはいられない今日この頃……」


 プレハブ小屋の外。


 適当に張ったテントの下で無線通信機一台を使いながら、色々とお仕事をやらせるお仕事をしていた自分に対する仕打ちだろうかコレが?


 バンッと通信機の乗ったテーブルが叩かれる。


「いいですか? 貴方は世界最大の秘密結社の地球消滅級の敵性物体を完全消滅させ、その残り物である副総帥を完全屈服させた挙句に何故か幼女にして手懐け、ついでに我が国の重鎮を一人残らず国民に対してDO・GE・ZA降伏させ、まだこの状況で何かやろうと言うんですか?! 私の睡眠時間をどれだけ削る気!? 物凄くオブラートに包みまくった私の報告書の山をどれだけ増やせば気が済むの!? いい!? これ以上、私に要らない書類を書かせたら、明日から本国に戦争やっぱり再開するらしいって連絡するから、そのつもりでいなさい!!」


「ぁ、ハイ……」


「どうして、目を逸らすの!? 全部、貴方が巻いた種でしょう!?」


「いや、別にやりたくてやってるのはそんなに無いというか。別にやらなくていいなら、やらなくていいものばっかりオレの身の上に降り注いだから仕方なくというか……」


「あの天海の階箸で仕事を請け負って貰ってる3人の娘達もこの3日寝てないそうよ!? 全部、貴方のせいなのよ!! 超人らしいごパン連邦のあの大きい女性大将も終に部下から入院を迫られて倒れたって連絡がさっき入ったし、帝国連合と単邦国の首相と大統領がいつになったら我が国との折衝を始めるのかって貴方に直接連絡させろと言って来てるのよ!?」


「ア、ハイ……」

「だから、どうして目を逸らすの!?」


「いやぁ、ぶっちゃけるが、そんなの構ってる暇無いんだ。実際の話」


「ハッ? 今、私に喧嘩売ったの?」


「いや、あの、済みません。御免なさい。その顔は止めろ……というか、まだ何も終わってない」


「お、終わってない?」


「まぁ、最終的に月でちょっと解決しなきゃならない事があるからな」


「……話を聞かせて」


 アウルがフゥッと溜息を吐きながら、こちらのやり取りを見つつ、幼女の世話をしにプレハブ小屋の中へと向かっていく。


 ちなみに現在時刻07時02分である。


「ええと、簡単に言うが、芋虫を適当に懐柔するか撃滅するか共闘するかしてから、唯一神をぶっ飛ばしに行かないと地球どころか。この宇宙が滅びる」


「はぁ?」


 物凄くイヤそうな顔で眉を顰められた。


「いや、分かるけどさ。分かるけど。せめて、オレに八つ当たりはしないで欲しいところだ」


「八つ当たりだと思っているのがもう傲慢だと思うけれどね!!」


「ええと、お前に言える事だけを掻い摘むとだな。オレはストーカー被害に合ってる最中だ。ついでにストーカーが宇宙滅ぼしてもう一回、強くてニューゲームをご所望だ。だが、芋虫と財団が何とか食い止めてるが、芋虫は芋虫で駆除対象だ。後、普通にまだ地球がピンチで先日の邪竜騒ぎみたいに分解される可能性が高い」


「何一つさっぱりまったくこれっぽっちも簡潔でも明瞭でも無くて意味不明ね」


「……でも、これが世界の真実とやらだし……」


「で? どうするの?」


「まぁ、恐らく邪神連中も動いてるだろうし、JAもおまえのとこの連中もそろそろ状況の分析や解析が終了する頃だろうしな。詳しい事は本国からの連絡で訊いてくれ」


「どういう事よ?」


「そもそもだよ。どうしてオレ達があれこれやってる最中に地軸がズレたからって、この星が太陽へ落下してると思う?」


「我々の最終兵器のせいじゃないって事?」


「ああ、そんなの無くても落下は開始されてただろうよ」


「その言い方だと、誰かがやってるように聞こえるけど」


「やってる。というよりはスケジュール消化の一環だな」


「人類のスケジュールを誰かが決めてるとでも?」


「ああ、生憎と決められる奴がこの宇宙には二人もいる」


「二人……」


 さすがにマリアが真面目な顔になった。


「一人はあのギュレ野郎。もう一人はこの宇宙を始めた奴だ」


「???」


「ア、ハイ。分からなくていいです。いや、分かる必要も無いから、深く考えるな。まぁ、とにかくだ。今すぐってわけじゃない。数か月以内の話だ。今回の一件で更に時間が数か月稼がれたはずだし、さっさとオレは月に帰還するから、後はよろしくって事だ」


「全部投げっぱなしにする気?」


「平和を創るのは平和を作りたい連中の仕事だ。オレはこれから自分の過去を清算しに行く」


「まるで女性と関係を清算するみたいに聞こえるわよ」


「まだ、新婚なんだぞ? いや、それどころか手すら出してないっつーのに……清算しようにも清算出来るものなんて何一つ無いんですがソレは……」


「(*´Д`)どうだか……」


「何だその顔?! そんなに女性関係で信用ないのかオレ?!」


「自分の胸に手を当てて聞いてみたら?」


「いや、確かに恋多き的なアレではあるが、こう結構プラトニックなんだぞ!? ちゃんと月に帰ったら手とか出すだろうけど」


「女の敵ね……」


「そんな痴漢見るみたいに……一応、女性には優しくがオレのポリシーなんだが……」


「( ̄д ̄)へぇ~~~」


「何で疑わしいを通り越して、諦観してるんだ……」


「だって、優しくして貰ってないし」


「いや、仕事仲間に愛を囁く程、プレイボーイ的な変態ではないつもりなんだが」


「………あのね? 優しいが愛になる時点で貴方は変態よ」


「いや、オレは別に愛=優しいとか言ったわけじゃないぞ!? それに勘違いしてるようだが、本当に優しくするのは結構難しいんだぞ」


「何が難しいのよ?」


「考えてもみろ。本当に誰かに優しくしたいなら、そもそもオレと関わらない方がいいんだ。お前が知る通り、命掛けになる」


 何か視線が微妙に鋭くなった気がした。


「―――何よ。ソレ……自分の傍が危ないって言いたいの?」


「何か間違ってるか? 事実、オレの傍で命掛けになってる奴らがいる。沢山、命も掛けさせて来た。オレは普通じゃないが、それなりに男である自覚くらいある。好きな女を独占したいと思うし、そいつには幸せに生きて欲しいとも思う」


「なら、そうすればいいじゃない」


「……本当にあいつらの幸せを考えるなら……オレはあいつらを突き放すべきなんだ……普通の幸せをあいつらにはやれない。いや、一時的にはやれるだろう。だが、それ以上にオレといれば、否応なく、あらゆるトラブルに巻き込まれる。無限の未来を共に歩ませ、要らぬ苦労を大量に掛けて、幾らでも悩ませなきゃならない」


「貴方がそれを―――」


「それが今回の事でよく分かった。オレにだって力がある。それを肩代わりくらいしてやるさ。それこそ出来るなら、あいつらが潰れないよう全部背負ってやりたいさ……でもな」


 今回、ようやく世界の裏の裏まで見えた気がした。


 遥か過去の自分と恋仲だった少女が闇落ちというにはあまりにも悲惨な人生を送った事を忘れられられるものでもない。


「共に立ち向かったって駄目な時もある。今回みたいに全部上手くいくかも未知数だ。何より……オレは知ってる。あいつらが欲しいのは普通の幸せだ……そして、オレとそうなれると信じてる……信じさせた以上、オレはそうするだろう。だが、いつか……限界が来る」


「本当にそう思ってるの?」

「ああ、本当だとも。もう証明されてるからな」

「証明?」


「宇宙の終わりにオレが人類とやらに追いかけられてる理由だ。そして、あの唯一神がオレを神様にしたがった理由でもある。オレを過去に送らなきゃならなかった理由ですらある」


「意味が分からないんだけど」


「ああ、分からなくていい。単なる明快な帰結だ。まぁ、一番の問題は時間なんだろうさ」


「時間?」


「オレがもしも、この宇宙の危機を救ったら、恐らくオレは宇宙が物理的に終わるまで永らえる。それこそ永遠にな」


「―――随分と断言するじゃない」


「ああ、断言しよう。オレは死ねないんだよ……自殺する気も永遠に起きないだろう。そして、あいつらはそんなオレに付き合えば……間違いなく破滅する」


「何よ。ソレ……」


「気にするな。人に優しくしちゃならない馬鹿な男が無理やり誰かに優しくしたらどうなるかってそれだけの……そう、それだけの話だ……」


 僅かに手が震えているのが分かった。

 まったく、情けない話であった。

 ああ、まったく以て、情けない話に過ぎなかった。


「さ、真面目タイムは終わりだ。そろそろ……見ろ」


「え?」


 上を見上げる。

 中佐も見上げていた。

 そして、ソレが起こる。

 月だ。

 朝方の月。

 世界に明星が昇り始める空へ。

 それがスゥッと半月で姿を現す。


「ようやく帰れるな。愛しい新妻連中のところへ」


「………」


「気にするな。ちょっと愚痴っただけだ。ちゃんと解決方法は用意してある」


「へぇ、なら、期待しましょうか。貴方の毒牙に掛かる子達がどうか幸せになれますようにって」


「そうしといてくれ」


 世界に月が戻った刹那。


 更に地球規模の変動が起きるかとも思ったが、そのような事は無く。


 しかし、不意に自分の横にあの鬼がいるのを見た。


【自覚は出て来たみてぇだなぁ。我らが世界】


「黙って寝てろ。出番なんぞ今は無いだろ」


 世界が止まっている。

 そう、いつかのように止まっていた。


【そうかぁ? 結構、今回も追い詰められてたんじゃないかぁ?】


「どこら辺がだ? 完全無欠に勝利したはずだが」


【く……アレで完全無欠とは……いやはや、我らが世界もお人が悪い】


 今日は煎餅と玉露ではなく。

 ケーキと紅茶な気分らしい。


 優雅にテーブルでティーブレイクする鬼とか意味不明な状態でソレがフォーク片手にこちらを見てニヤニヤしていた。


【儘ならないもんだろ? 回答に対する遅延策。正しく正義の味方が存在する為の悪の芽……平和こそが、単一の永続こそが最後の絶望を運んでくるってなもんであって。お前さんは正しく物語の終わりの先を目指さなくちゃならんわけだ】


「………」


【そういう意味ならありきたりな解決法を一応ああやって残しておく辺り、我らが世界もやはり人が悪い。あの可愛い何も知らないお嬢ちゃん。いや、お坊ちゃんだったか? それを利用するっていうんだからな】


「そうだな。まぁ、オレが善人じゃないのは確かだ。だが、だからって、あいつをおざなりになんかしないさ。それに失敗から人間は学ぶんだぜ?」


【フッ、楽しみにしていよう。我らが世界。我らが新たなる世界よ……お前さんが宇宙の終わりに無かった回答をどう顕すのか。いつでもオレ達は待ってるぜ? 何せ、オレ達はお前の闇、だからな……】


 不意に景色が動き出す。


 すると、ベリヤーエフがプレハブから何やら困ったような顔でこちらに歩いて来ていた。


「あの小娘がマスターいないと騒いでいるぞ」

「分かった。宥めて来るから、その後もちゃんと頼むぞ」


「妖精円卓は子守をする組織ではないと昨日言ったはずだが……」


「何言ってる? 重要参考人の護衛は立派な任務だとも」


 苦しい顔となったベリヤーエフが溜息を吐く。


 彼にしてみれば、さっさとこんな任務から引き上げたいというのは心情的には当たり前だろう。


 だが、何処にも逃げ場所など無い。

 男にも人類にも。


 簡易の駐屯地的に中佐の持ち込んだプレハブで地球環境を一々調整しているのだが、それでもかなり惑星のあちこちで異変が起きていた。


 周囲に着陸している巨大な戦闘機なんだか輸送機なんだか分からない航空機を使っても、宇宙船を用いてもこの世界から逃げ出せはしないだろう。


 黙示録の如き地球最後の日は近い。

 地球の初期化。


 正しく始め直す為の、繰り返す為の、あの唯一神の干渉は何を逃がす事も無いはずなのだから。


「オイ。芋虫野郎」


『ひぎぃ?! 悪魔がこちらを向いたぞ!?』

『逃げろ!! 逃げろ!! まだ、死にたくなぁい!!?』

『やっぱり、芋虫権侵害する気なんだコイツぅ!?』


 モゾモゾウゾウゾ。


 気にしなければ、何処にでもいるソレらが、自分達の十八番を取られて、何にも成れず周囲には散らばっていた。


 本来の習性ならば、それこそ戦車芋虫にでも成っているのだろうが、生憎と副総帥のおかげで大陸中の芋虫さんがあのマグマ噴火祭りで焼け死んで適度に減った上、地球環境の操作で成り代われる破壊された対象も減って復元すら出来ずに取り残されたようだ。


 それでもやっぱり多いのは多いのだが、何やらこの数日で大量に何気なく蹴り飛ばして歩いていたせいか。


((((;゚Д゚))))ガクブルしながら、逃げていく。


「オレに似てたのに伝えておけ。月の唯一神に挑む前には姿を見せろと」


『魔王スタイルで蹴るつもりじゃないですかヤダー!?』


『月に行ってもやっぱり蹴り飛ばす気なんだぁ?!』


『無垢な芋虫を蹂躙する悪の大魔王を倒す勇者は居られませんかぁ!?』


 すっかり、コントスタイルが定着した芋虫達が逃げていくのを後目にプレハブへと向かう。


 そこでは自称マスターの×××用×××××とか名乗る褐色肌の男の娘?的な未だにやっぱり究極生物のままな元副総帥が目を輝かせ抱き着いてくるのだった。

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