第179話「魔王顕現」

―――6日前、反乱軍主力8743名の東部より中央戦線までの高速行軍を確認……移動速度を極めて増す魔術具【空神靴メンダックス・ロォキ】と極めて稀少な悪環境下でも体調を保全する魔術具【神套具パルリゥム】を補給部隊の合流地点で得た為、1日で中央までを走破する。


―――5日前、反乱軍下の元にリスト中74%の軍高官を捕縛し、現地に捕虜管理用部隊を中隊規模で置いて進軍を開始……月兎皇国首都【ミリシヤ】へと向かう。


―――4日前、途中補給無しでの高速行軍による打通作戦は順調……現地防衛隊は数人規模にまで縮小していた事もあり、各街、都市からの攻撃や抵抗は無く、順調に形だけの占領を行いながら数時間の滞在で次々に周辺の行政中枢である貴族達に降伏を受諾させる(魔王軍、救世軍、反乱軍、様々な名で恐れられるもほぼ全ての諸侯がウィンズの書状を前にして膝を屈したらしい)。


―――3日前、先行偵察に来ていた近衛の一部隊を捕捉して、これを捕縛……いつもの料理人達のオ・モ・テ・ナ・シなフルコースで撃沈した後にアウルと三人娘に説得させるが、相手は自決しようとしたので昏睡させて凍結。


―――2日前、首都直前に陣地を張り、ガルンを連れて首都内部に侵入……予め潜入させていた諜報部隊と合流し、各地の買収しておいた商人達に抑えさせた箱物施設を複数こっそりと支配下に収める。


―――1日前、最終防衛ラインとして近衛軍が首都防壁付近に展開し、両軍睨み合いとなるも膠着……イナバ大公の裏工作による各地の地方領主系貴族の首都篭城計画は順調に推移し、リスト内の9割以上の相手が籠の鳥として王城内に存在するのを確認。


―――現在、5km四方の首都中央にある“人理の塔”の根元にある王城の大門へと向けて大通りから二人切りの行進を始める。


「あっと言う間の一週間だった」


 傍らの少女。

 ガルン・アニスはそう呟く。

 それもそうだろう。


 相手側の降伏に関するあれやこれやを全て桃色髪の秘書に投げたので恐らく100人以上に分裂してずっと働いていたのだ。


 そりゃぁ、あっと言う間の目が回る忙しさだった事だろう。

 この間、軍主力は1週間という短期間で戦地から内陸までを横断。

 その上、各地の占領に軍の一部を割き続けた結果。

 最終的に首都制圧用の部隊は7000人を割る勢い。


 形だけとはいえ、それでも駐留させなければならない部隊を最小規模で置いてきたので戦力は最終的に1割以上を失った。


 この合間の行軍しながらの再編なども同時にやらせていたので、少女がかなり疲れているのは間違いない。


「ご苦労だが、生憎とまだ終わりじゃない。付き合ってもらうぞ」

「イエス。その為にガルンは此処まで来た」


 今日の首都上空は快晴。


 心を圧し折る連中の気分が高揚しても困るので適当に魔術で雷雲を呼んで規模を拡大する。


(首都が決戦の地。それらしくなってきたが、質的最大戦力との激突は避けられないか。やっぱり……)


 月兎皇国首都ミリシヤ。


 “人理の塔”の下に聳える城と複数の外郭。


 また、その周囲を取り囲む城下町は周辺の穀倉地帯を潤す用水路を3重の堀として併用した迷路状の堅固な街並みを有する。


 その大きさは“照華の地”において3番目とこれでも小さいらしいが、この中世時代に直径で3km以上ともなれば、正しく軍事要塞都市と言うべきだろう。


 その割りには大門から王城に続く3つの通りはそのまま城まで直通なのだが、全ての通りを十全に守るだけの魔術師とその防護用の魔剣や聖剣装備の騎士。


 騎刕衛キリエと呼ばれる者がいるとかいないとか。


 それが12ダース近くも交代で街の通りを封鎖していれば、大軍とて戦闘幅の狭い市街地戦では正面火力が足りないだろう。


 攻守優れた者達の火力を大軍に集中させる為の大通りであり、迷路であり、堀なのだ。


 全方位からの攻撃なんぞはこの世界の規模的な問題で不可能。

 となれば、正しく鉄壁と言われるのも無理無い。

 此処まで来る途中にサカマツは語っていた。

 首都攻略には新式の長距離攻撃用の銃が使われるはずだったと。

 恐らくは相手を市街地に誘い込んで狙撃による即死を狙い。

 正面戦力の分散でもやる予定だったのだろう。


 アサルトライフルを見て首都攻略が捗ると思っていたのもそういう銃の威力を信奉すればこそだったのはほぼ間違いない。


 が、恐らく月亀の見込みは甘い。

 その理由は単純だ。


 盾と矛。


 その威力の差が世界のパラダイムを引き起こしてきた。


 だが、この世界における最大の攻撃力は未だ魔術であり、最大の防御力も魔術である。


 しかも、それはどちらもが拮抗している。


 確かに銃は魔術無しの戦場でなら、月亀の参謀本部が描いたような性能を発揮するだろう。


 しかし、全ての相手が魔術で防護と武装を行う敵に対して射程や攻撃速度の早さのみで対応して勝てる理屈は無い。


 全方位への魔術的な防御方法を強固に使われて、次々に地の利がある連中に接敵されて狩られるのが落ち目だろう。


 なので、こういうあからさまに警戒された大通りを前に秘書一人連れて王城に向かうという選択肢は最大戦力を投入する戦力集中の基礎から言えば、最も正しい。


 一点突破。

 単純極まる個人による物量戦を展開可能な敵。


 超越者にだって、一軍に匹敵するという輩の名はそれなりにあるようだが、首都防衛の近衛は高水準の超越者のみで構成されている。


 普通に戦えば、何処かで手数が足りなくなって攻められる一方となり敗北。


 というのが、セオリーだ。


(殆どの大通り付近の店舗は店仕舞い。退避済みか……ガルンの言う通り、対火煉瓦や対火塗装、魔術による防護までしっかり利いてるとなれば、このご立派な街をあまり壊さず済みそうだな)


 ミリシヤの街並みは白く。


 他国の首都に勝るとも劣らない3階立ての建築や複数の20m級の塔がそれなりにある発展振りだ。


 戦乱の度に様々な改良が施され、主戦場となる大通り付近は特に念入りな防護処理が為されているのは明らか。


 だからこそ、こちらもまた大仰な事としても文化を軒並み破壊する事は無いだろうと安心して魔術も策も使えるだろう。


 まぁ、そこまでする程に追い詰められれば、の話だが。


「アレが3隊ある近衛精鋭部隊の一つ。部隊名は確か戦匠アルマ・ファベー……高位貴族のいる更に上位の部隊もいるけど、お飾りだから、アレが事実上の最強。他二隊と合わせて、総勢300人からなる近衛最大戦力。騎刕衛キリエの上澄み層。一応、戦うなら数だけで1000倍近い歩兵が必要だって言われてる」


 大通りの先。


 塔を見上げる封鎖された上り坂の中程にはまるで堅固な城砦を思わせる石の簡易壁のようなものが10枚以上広がっており、更に後方には砲撃部隊よろしく魔術師らしき者達。


 フラウの衣装にも似ているが、それよりも簡素な法衣を着込むウサ耳が一糸乱れぬ統率で存在していた。


 老若男女多彩な顔ぶれであるが、その誰もが何処か高貴を思わせてガサツさとは無縁のようにも見えるのは彼らが全員そのスジのやんごとなき身分な超越者だからだろう。


 こちらを見て盾を構える者。

 剣を構える者。

 魔術の方陣を展開する者。

 また、陣後方から魔術で隠蔽されていたのだろう異形。

 巨大な翼持つ蜥蜴のようなものまでも空へと舞い上がる。

 その数凡そ12体。


 13m級のソレは清く正しいドラゴンさんに他ならないだろう。


 奇妙なのはその頭部に生えた耳が兎のものである事だけだ。


 思わず噴出しそうになったが、その凶悪な目付きと今にもお前食い殺すと言いたげな空気を揺らめかせるだけの熱量を伴った呼気を見れば、本気でヤバイのは理解出来た。


兎竜騎レプス・ドラコネム?! あれだけ戦線に出せば、死なずに済んだ人だって沢山いたはず!?」


 ガルンが思わず祖国の出し惜しみしまくりな内部事情にやり切れないような顔となった。


「まぁ、そんなもんだろ。いつだって保身を忘れないのが上に立つ者の嗜みだ。此処で退場してもらって、後から回収させて頂こう。これからは使い回す戦力になるだろうしな」


「……余裕。ガルンはそんなに楽観的になれない」


「感傷は捨てろ。この場を治めるまでは守ってやるから、堂々とな。今のお前に出来る事は顔色一つ変えずに平静な瞳であいつらの最後を見届けてやる事だ」


「殺せると思ってる? セニカ」


「いいや、間違うな……オレは此処にんだ。最初から相手になんかしてない」


「―――ふふ、セニカが言うと。全部、本気に聞こえる」

「オレは嘘を吐くが、不必要な嘘は言わない」

「………魔王閣下。どうぞ、ご存分に御働きを……」


 片膝を付いて、桃色髪が頭を垂れる。


「そうさせて貰おう。そこから動くなよ。3分程待っててくれ」


 首都の一番パンクなデザイナーに劇団衣装と偽って発注した魔王の付き人(女限定)が着る衣装。


 昨日中身も見ずに渡したのだが、今日の朝になると何故かHENTAI呼ばわりされたのも今は昔。


 そんなテカッテカなドギツイ紫色と黒のボンテージ衣装を豪奢に装飾したようなソレを着込んだ秘書を背後にスタスタ歩いていく。


 敵は警告無しで魔術を発動。


 何をされたかは分からないが、恐らくは見えない魔術を無駄撃ちしたのだろう。


 後衛の術者達が驚いた顔をしたのを機会としたか。


 飛び上がっていたウサ耳ドラゴンと魔剣、聖剣、その他あの六人の探訪者達のような装備山盛り連中が次々に魔術らしきものを仕掛けて来る。


 普通よりも厄介なのは相手の攻撃が魔術無しではすぐ収まるような現象、ではなく。


 全て何かしらの物理事象に転化して周囲に害を撒き散らす物理量エネルギーや物質となっていた事か。


 雷は魔術を消したところで当たるだろうし、ガスは言うまでも無く普通なら即死。


 あらゆる魔術による氷や岩の礫や溜め込まれた電力を使ったのだろうレーザーは避ける事も出来ない。


 また、上空から全身に紅の燐光を迸らせたドラゴンの口内からの業炎が降り注ぎ、それに続いて油断無く突撃してきた歩兵達は速度を落として、相手に威力が直撃して数秒後を狙う位置で最大加速に備えて構える。


 純粋な火力という面でなら、現実の軍隊よりも優れているかもしれない。


 きっとRPGだって防げるし、戦車砲の直撃にだって盾は耐えるだろう。


 レーザーで防衛されたら、ミサイルの類だって利かないかもしれないし、個人で弾丸より早く動ける連中は正しく驚異だろう。


 間違いない。


 根本的に戦いの仕方が分かっているこの連中は……恐らく過去の大戦ですらも相応の戦力と言えるだけの実力を秘めている。


 そう、パラダイムに届かずとも。


 それを知らずに魔術というチートで戦術を突き詰めるだけの事が出来ている。


 超越者という事は殆どの補給も必要あるまい。

 睡眠すらある程度はどうにかなるだろう。


 ああ、まったく驚異だ……これが、だが。


「………」


 レーザーと雷撃は喰らうが魔術の防壁で防ぐ。

 炎がこちらを直撃するより先に跳躍する。

 全てを置き去りにする加速。

 圧倒的な通常生物の限界を超える加速。


 人間はマッハ3くらいでブラックアウト出来る生き物だったりするが、生憎とこちらは委員会謹製の無駄機能満載な人体をオカルトで強化済みという肉体だ。


 根本的な部分で三つの要素が彼らとは違う。


 一つ、こちらの人体に見えるソレは実際にはあらゆる生態を、細胞機能を、分子運動からその組成までをも自在とする、一種の有機マシン細胞とでも言うべき代物の集合群体である事。


 二つ、生体に働く原理をミクロレベルから司り、如何なる状況下でも極小微細制御を可能とする生体カーボンナノチューブ製のスイッチング工具は細胞そのものどころか分子レベルでの工作が可能であり、その速度は予め設定さえしてれいば、如何なる状況にも刹那以下である事。


 三つ、それら人類科学の精粋に対して何処までもオカルトな連中が残した正しく“奇跡”もしくは“魔法”とでも言うべき胡散臭い……二つの黒い腕輪【クォヴァディス】が未だこの手に嵌っている事。


 これらの数式や公式に直せそうもない現実を前にして……精々、過去の人類より弱体化した肉体を魔術で強化して、高度な武器を持たせた程度の存在が何を出来るというのか?


 幾つかの切り札を使うまでもない。

 戦術や戦略とて不要だ。

 彼らと同じ魔術を使えば、全ては相殺可能。


 後は正面からで叩き潰すという行動以外は必要ないだろう。


 ドゴッと音を置き去りにして竜の腹部を膝蹴りで抉り抜き。


 遅滞した刹那に方向転換。


 その白い鱗を再び蹴り付けて、未だ視線がこちらに向こうと追ってきているだけの2匹目の蜥蜴に跳躍。


 そして、拳、蹴り、跳躍。


 相手の頭部や腹部を生物として動けなくなる程度に痛めつけつつ、予測能力を解放。


 その場にいる全ての視線の間隙へ飛び込みながら、攻撃を繰り返して最初の一匹が地面に落ちる頃には12体を五体のみで撃墜せしめる。


 恐らくは4秒程の早業になるだろうか。


 周辺の建物の上に吹き飛んでいく巨体に目を奪われるという最も単純なミスを犯した前衛の群れの一部へと竜の鱗を蹴り飛ばした反動で突っ込み。


 一人目の相手の鎧を蹴り飛ばす。


 次の刹那、虚空に静止した肉体を袖から打ち出した触手アンカーの反動で動かし、何が起きたのかを確認しようとする視線の主。


 唯一こちらを視認した前衛に向けて移動。

 被っていた鎧の兜を掠る程度に肘で横に揺らして脳震盪を狙い。

 その場から突き抜け。

 反対側の壁に刺さったアンカーに向けて触手を高速で回収。

 逆戻りする合間に首を左右に振ろうとする動作をした者を狙い。


 その鎧の隙間へと両肘から噴出させた細い触手による打撃を試みる。


 此処までの状況はもはやコマ落ちでも見るのは難しい。


 だが、超越者としてその反射神経が限界まで反応すれば、見られるかもしれない。


 そして、その見ようとする反射に対して、それよりも早く触手が軽く首筋を捻れば―――ヴォギュッと首筋の骨と脊髄に重大な損傷が発生するのは確定。


 超越者の回復力を持ってしても、それは致命傷から重症に戻る程度の話。


 予め、あらゆる敵になりそうな相手のステータスを調べ尽してきたこちらに抜かりは無い。


 周囲の首という首を寝違えさせたように触手で手折った後。

 ようやく、通常の速度へと肉体を減速させる。


『―――ッッッ?!!?』


 何が起こったのか。

 見えたような。

 見えていないような。

 微妙な状況。


 相手が瞬きしてしまっていたら、恐らく上空で打撃音がして、ドラゴンが墜ち、地表の前衛連中の中心で再び音がして、首を揺らがせながら倒れ込む……という場面しか見えないだろう。


 敵後方にはまだまだ前衛が残っている。

 恐らく何が起こったのかを理解した者もいるだろう。

 だが、それを全て仲間に伝え切る事など出来まい。

 此処から先は今の再現。

 反応出来ても肉体は付いてこず。


 肉体すら付いて来た者がいたとしても、あらゆる防護魔術を無力化する敵が自分より速く、剣を振るという動作すらも遅いと断じられる刹那に仕掛けて来るとなれば、どうしようもない。


 こちらは最初から徒手空拳。


 触手使いは上手いが、それすら今や動作の簡素なものしか使わない。


 刹那の上を刹那で越えて、予測能力が掲示する意識外や視線外の領域から攻撃。


 真正面の戦闘でされるとなっては……集団戦というものを意識し、何かを判断してから行動に移そうとしたのでは遅過ぎる。


 そう、この段に到っては個人対個人を連続で行っているような状況に過ぎない。


 そして、精神以外疲れても即座回復する自分が肉体の能力スペックで劣る相手を前に満足な技術も知識も知恵も経験も使わせないとしたら、そこに待っているのは戦いではなく―――単なるなのだ。


 それからの三分、自分を見た者はいた。

 感じた者はいた。

 反応した者はいた。


 しかし、己の全てを掛けてはいなかった。


 最後の一人が倒れ、100人程の対個人戦が終わったと同時に壁の上に立てば。


「――――――」


 ただ呆然と見つめる桃色髪の少女がいて。


「恐らく全員死んでないから、そんな顔するな。まだ、殺人鬼と呼ばれてやれる程、殺してはないんだ」


 初めて見る自分を畏れた者の顔。

 其処には確かに己の一番向けられたくはない感情があって。


「行くぞ。ガルン」

「……はい。魔王閣下」

「セニカでいい。怖がらせて悪かったな……」

「いえ、これは、ガルンが、望んだ事。だから……」


 大通りは空いている。

 城までは一直線。


 堂々と秘書を連れて歩き出せば、続々と他の二隊とやらが急行してくるのが見えた。


 もはや、相手側の防衛は破綻した。


 本来、分厚い部隊の守りは3本の道を其々守護する事で機能する。


 しかし、一本の道が突破され、更にまともに動ける者が一人もいないとなれば、急行してくるのは他部隊の最も強い者達に違いなく。


 そして、それ以外は大通りの守りへと残されるせいで戦力は分散。


 結局、次々に味方を磨り潰されるという事態へと陥るしかなくなる。


 さすがに今倒した2倍の戦力が一度に集中すれば、こちらの精神くらいは削れたはずだが、その芽も無くなった。


 判断ミス。


 いや、この防衛戦術の破綻を、未だ目の前で起こったパラダイムを、理解出来ずに柔軟な対応が出来ず、頑なに遂行する者達の無理解こそが勝因か。


 だが、その思考時間すら与える気の無い相手が自分だったという事は心底に不幸な話だろう。


「今度は2分待っててくれ」

「はい」


 睨み合いをしている近衛主力は敵軍が雪崩込んでくる可能性から背後に部隊を抽出出来ず。


 そもそも、更にこちらへ部隊をすり減らせば、生き残る事すらも難しいと考えてか。


 耳内の小型スピーカーには動きの一つも入ってきていなかった。


(残る難関は近衛の城内付き……最強の超越者連中。フラウが言っていた事が本当なら、そこからが無血開城の本番だな……)


 6分の1Gとはいえ。


 巨体をどのような原理でかで飛ばすゲノム編集による人造生物ドラゴンを空に大勢見ながら、とりあえず……今度は軽く準備運動くらいはしようと更に速度を上げる事とした。

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