Prelude ～池崎馨の夢 Ⅰ～

第1話　ボルゾイは温厚でおとなしく優雅な佇まいが美しい。ただし立ち上がると２ｍにもなる超大型犬です。

第2話　流線形の骨格に長いマズルをもつボルゾイは、クールな見た目の中にもどこか優し気な顔立ちをしています。見た目通りの穏やかな性格で、主人に寄り添い癒してくれます。

第3話　ボルゾイはロシア語で「俊敏」の意を持ち、その走行能力は馬よりも勝ると言われています。サイトハウンドと呼ばれる犬の一種で、優れた視覚で獲物を追いかけることができる猟犬です。

第4話　ボルゾイの毛色はホワイト、ブラック、レモン、レッド、シルバーなど様々ですが、ダブルコートの長毛の美しさを保つためには、週に2～3回のブラッシングが必要です。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅱ～

第5話　飾り毛のある大きな耳が羽を開いた蝶のように見えることから名付けられたパピヨンは、マリー・アントワネットなどの貴婦人から寵愛を受けた優雅な風貌の小型犬です。

第6話　エレガントな見た目のパピヨンですが、性格は意外にも大胆で活発。好奇心が旺盛で知能の高い犬種でもあります。

第7話　家族以外の人間や他の犬にもフレンドリーで、小さな子供とも一緒に遊ぶことのできるパピヨン。大変愛情深い犬種のため、日々のコミュニケーションを大切にし、寂しい思いをさせないようにしましょう。

第8話　賢くて愛情深いパピヨンは、家族のストレスを敏感に察知したり、周囲の状況に過剰反応して神経質になることもあります。ドッグスポーツや躾で様々な経験をさせ、自信を持たせることで落ち着きます。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅲ～

第9話　ラブラドール・レトリバーは、元来レトリーバー（獲物を回収 (Retrieve) する犬）と呼ばれる狩猟犬の一種でした。

第10話　ラブラドールの足には、水辺で捕獲した獲物の回収に適した水かきがついています。

第11話　活発で洞察力や作業力に優れたラブラドールは、現在家庭犬としてだけではなく、警察犬や盲導犬などの使役犬としても活躍しています。

第12話　好奇心旺盛かつ冒険好きで社交的なラブラドールは、子犬の頃はかなりやんちゃでいたずら好きな犬種です。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅳ～

第13話　イングリッシュコッカースパニエルは略して “インギー” とも呼ばれる、鳥猟犬の中では最小サイズのスパニエル種です。

第14話　インギーの胸や耳、足などについた巻き毛やウェーブの美しい飾り毛は、茂みから体を守るためについています。

第15話　長い垂れ耳が愛らしいインギーは明るく活発で好奇心旺盛。愛情深く家庭犬としても愛されています。

第16話　優しさの中にも威厳に満ちた表情が印象的なインギーですが、感受性が強く繊細な面があります。また多くの運動量を必要する犬種でもあります。

第17話　インギーなど長い垂れ耳をもつ犬種では、ご飯や散歩のときに耳が汚れやすくなるのが困りもの。そんな時はスヌードと呼ばれる頬かむりを装着することで、耳の汚れを防止できます。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅴ～

第18話　ワイマラナーはシルバーグレーの艶やかで美しい被毛が特徴的なドイツ原産の大型狩猟犬です。

第19話　高貴で完璧な実猟犬を追求して作られたワイマラナーは、機敏で活発、知的で状況判断能力にも優れた犬種です。

第20話　家族に対しては非常に愛情深いワイマラナーですが、守護意識が高い分排他的な一面もあり、見知らぬ他人に対してはあまり社交的ではありません。

第21話　ワイマラナーは元来猟欲が強く遊び好きであるため、家庭犬として飼育するためには適切なトレーニングと十分な運動量を必要とします。

第22話　威厳があり優雅な雰囲気のあるワイマラナーですが、大胆で活発な性格のため小さな子供のいる家庭には向きません。パートナーとして屋外で一緒に遊べる活動的な飼い主であることが求められます。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅵ～

第23話　艶やかな漆黒の長毛が美しく、優しく愛嬌のある風貌が人気の大型犬バーニーズマウンテンドッグは、二千年以上前からアルプスの厳しい気候の中で人と共に暮らしてきた歴史ある犬種です。

第24話　温和で従順な性格のバーニーズマウンテンドッグですが、番犬として用いられてきた名残から自分の頭で考える臨機応変さを持ち、見知らぬ人にはあまり懐かない一面があります。

第25話　厳しい寒さに耐えられるバーニーズマウンテンドッグですが、夏の暑さには弱く、人との触れあいが大好きな犬なので、室内で愛情をかけて飼育することが望まれます。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅶ～

第26話　つぶらな瞳とピンと立った耳、くるんとした巻尾が特徴の柴犬は、日本の天然記念物として現存する6種の犬種のうち最も小柄で海外でも人気が高い犬種です。

第27話　古来より山地や山あいで小動物の狩猟を手伝ってきた柴犬は、一般的に独立心が高く主人に忠実な反面他人に対しては警戒心が強く、勇猛果敢なので番犬としても向いています。

第28話　大胆で勇敢、少々やんちゃで頑固な面もある柴犬は、洋犬に比べて躾が入りにくい面があります。しかし主人に対しては大変忠実なため、上下関係のけじめをつけて接することで良好な関係を築けます。

第29話　愛らしい見た目の柴犬ですが、その実大変プライドが高く、クールな性格の個体が多いのもこの犬種の特徴です。家族といえども適度な距離を保ちつつ愛情をかけてあげましょう。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅷ～

第30話　イングランド原産で最も有名なセター種であるイングリッシュ・セター。セターという名の由来は狩りの際に獲物を見つけるとその場に静かに座り込んで（set）飼い主に知らせる習性からきています。

第31話　イングリッシュ・セターのウエーブがかった絹のように美しいロングコートの下には、広大な狩場でスピードを落とさずに走り続けるための無駄のない筋肉質な体があります。

第32話　現代でも実猟犬として活躍しているイングリッシュ・セターは、落ち着いた家庭犬向きのショータイプと、活発で猟欲の強いフィールドタイプに系統が分かれています。

第33話　二系統に分かれているものの、賢く温和で子供との相性も良いイングリッシュ・セター。しつけの飲み込みも早く、飼い主に従順な気質ですが、十分に運動させてストレスを発散させることが必要です。

Interlude ～池崎馨の夢 Ⅸ～

第34話　古くからヨーロッパで見られ、フランスで特に人気を得たプードル。大きさによって四つに分類されますが、最小のサイズをトイプードルと呼んでいます。

第35話　プードルは元々狩猟犬。そのため高い頭脳と運動能力をもち、愛玩犬としてだけでなくセラピー犬や警察犬など様々な方面で活躍しています。

第36話　プードルの中でも最小サイズのトイプードルは温厚で社交的、頭が良くて抜け毛も少ない、飼いやすい犬種ナンバーワンと言われています。

第37話　抜け毛が少なく体臭も少ないトイプードルは家庭犬としても人気の犬種ですが、毛が伸び続けるためにこまめなブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。

Postlude ～池崎馨の夢 X～