第13話 追記。変な音。
また、どうでもいい話を思い出してしまいましたので追記します。
子供の頃、まだ音楽の録音がカセットテープだった時代の話です。うちにカセット付きのレコードプレーヤーが有りました。レコードを直接、カセットテープに録音できるプレーヤーです。
私は、ある日の夜、雨の日で、夏になったばかりですが、Tシャツ1枚では肌寒かったように記憶しています。そんな憂鬱な夜に、気分を変えようと、レコードをそのレコードプレーヤーで、カセットテープに録音しました。
そして、そのカセットテープを再生してみると、なぜかレコードの音楽が録音されていなくて、何かがズルズルと床でも這い回るような音が、延々と流れてくるのです。
いままで、レコードをそのレコードプレーヤーでカセットテープに録音して、そんな事になったことはありません。
レコードプレーヤーにカセットが付いているので、配線なども必要なく、ゆえに配線のミスの可能性はありません。
絶対失敗しない録音のはずなのに、レコードの音楽ではなく、何かがズルズルと床でも這う音が流れてくるので、私は慌ててカセットテープの再生をやめました。
ただでさえ肌寒い雨の日の夜。私は気味が悪くて、しばらくはそのレコードプレーヤーに触れませんでした。
そのレコードプレーヤー、そんな変な音がカセットテープに録音されたのは、その時の一度だけです。あれは、なんだったのでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます